第68話 「どちて?」
のんちゃんです!のんちゃんのおなまえが、のぞみになりました。でも、のんちゃんです。なんでかというと
『のんちゃん、ちゃんとした自己紹介する時はお名前言えるようになろうね。まずは、お庭にいる内にお名前が決まっちゃったから落ち込んでる子達にご挨拶しようか』
「あい」
そうなのです。のんちゃんのお名前会議が始まったら、なぜか先に、他の子の名前が決まり出してしまって、ちびちゃんたちがモゾモゾしてきたので
『私たちが外に連れてくわ』
『この子達が我慢できてる内にいかなくちゃ』
『家妖精さん、僕たち浄化できるから心配しないで』
『行ってくるね~』
『こんっ』
『きゃんっ』
『くんっ』
と、お庭に連れてってくれてる間に
『『『『ひどい~しくしく』』』』
『『『ぴえ~んっ』』』
と、なってしまって
「ごめんにぇ」なでなで
〖すまんかった〗
〖ごめんよ〗
『『『ごめんなさい』』』
と、謝り倒すことになったのです。そして⋯
『さあ、自己紹介しようか』
「あい。のんちゃんは、のんちゃんになりまちた。ほんちょは、にょじょみでしゅ。ありゃ?」
のぞみ、いえないね?
『⋯うん。
パパも諦めた!
「あい。のんちゃんは、のんちゃんでしゅ。よりょちくね」ぺこ
のぞみっていえませんでした。なので、のんちゃんは、のんちゃんになりました。
『ふふ。のんちゃんね。よろしくね』
『うん。かわいいお名前良かったね!のんちゃん』
『のんちゃんですか。よろしくお願いしますね』
『のんちゃん、呼びやすいし、覚えやすいね!』
「ありがちょっ」
ねぇねたちはみんないい名前って♪
がばっ
『『『ぺろぺろ』』』
「きゃははっくしゅぐっちゃい~」
ぽめちゃんたちは、のんちゃんに飛びかかってぺろぺろ攻撃でお祝いしてくれました。ついでに
「もふもふ~♪すべすべ~♪」
ぽめちゃんとコンちゃん(仮)のもふもふと、ドラちゃん(仮)のスベスベも堪能~♪
『はいはい。そろそろペロペロはおしまいにして』
『そうだねぇ。私たちと、それから』
『私たちの名前ね!』
『『『『わ~い!』』』』
『『『きゅう~ん♪』』』
お名前会議再開です。沢山です。
そうそう。妖精さんたちを頭に乗っているもの
「ベリーちゃん、フルーツちゃん、ナッツちゃん、リーフちゃん」
と、呼んでいたら
『『『『お名前、もらったっ』』』』
「う?」
って、小さな声が聞こえたかな?って思ったら、きらきらきらって光が舞って
『『『『わ~い♪お名前~♪』』』』
『ベリー組~!』
『『『『は~い!』』』』
『フルーツ組~!』
『『『『は~い!』』』』
『ナッツ組~!』
『『『『は~い!』』』』
『リーフ組~!』
『『『『いえ~い♪』』』』
「ふええ?」
今まで聞こえなかった声が急に聞こえるようになりました。
今まで、こくこく頷いたり、手の動きとか顔とか、森の中では特に何を言ってるのか頭に何となく伝わったりしてたんだけど、
「どちて?」
『『『『さあ?』』』』こてん
しかも、それ、お名前でいいの?フルーツって、ブドウとかリンゴとかミカンとか一緒くただよ?
『神よ、どういうことですか? 』
『花うさぎだって名前つけたのにこんな風になってないよ?』
『う~ん、何が違うのかしら?』
そうだよね?
〖〖う~ん?〗〗
〖何が違うんじゃろうか?〗
〖のんが付けたからじゃないから⋯とか?〗
『『『⋯ええ?ひどいっつけ直して!』』』
〖そんな!?〗
そ、それはどうかと⋯
『あ、あのぉ』
『すみません』
『発言よろしいでしょうか?』
「う?しりょきししゃん?」
ひっそりとしていた白騎士さんたちが、そろそろ~って手を挙げてます。
〖何かな?〗
何かな?
『ちょっと思ったのですが』
『違いがあるとすれば』
『希様のお名前が決まった前と後ではないでしょうか?』
〖〖あ〗〗
「う?」
だから、どうして?
☆。.:*・゜☆。.:*・゜
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