第66話 お名前、続いては
ぴよちゃんの名前が真っ先に決まっちゃいました。
〖
「ひみゃり···ひまちゃん?」
『ぴよ~(呼びやすい呼び方でいいよ~)』
「あい!ひまちゃん♪もふもふ~♪」まふん♪
『『『陽葵ちゃん可愛いです!』』』
『『『···うらやましい』』』
『『『···』』』こくこく
〖ふむ。君たちのしっぽの花はよく見ると色が違うんじゃの〗
「う?ほんちょだ」
花うさぎさんたち、助けてくれた時はあんまりよく見えなかったんだけど、白い体にしっぽのお花は黄色だけじゃなくて、白と、ピンク?花びらが五枚のお花だよ。お部屋に入り切らなくてお外にいる花うさぎさんたちも同じみたい。
〖ほっほ。黄色い花は
「う?しょれ、おにゃまえ?」
『『『···え?名前?』』』ぴくぴくっ
〖んん?そういうつもりではなかったんじゃが〗
違うの?
『いいんじゃない?陽葵にくっついてる子達がその花の色ごとのリーダーよ。その子たちだけ目が赤いでしょ?』
「う?」
〖目の色かの?おお、本当じゃ、他の子達は黒いんじゃの〗
「ほんちょだ」
まぁまの言う通り、この子たちだけおめ目が真っ赤!
「らじゅべりー」
おいしそう~きれい~
『『『···食べられないよ』』』
「ちゃべにゃいよ」じゅる
おいしそうだけど~
そう思ってたら、頭にベリーを乗っけた妖精さんたちが慌てて赤や紫の木の実を持って来てくれました。
『『『···っ』』』ぽぽぽぽ
「ありがちょ?」
でも、おやつの時間じゃないよ?
『ふっ。嬢ちゃんがあんまり食べたそうにしてるから、花うさぎが食べられちまうんじゃないかと心配して持ってきたみたいだねぇ』
「ふえ?だいじょぶよ?ちゃべにゃいよ」
『『『···っ』』』ほっ
そんな、思いっきりホッとしなくても~くすん。
『あはは。それじゃあ、思わぬ所から名前が決まってしまったけど、まあ、これからは色じゃなくて山吹組と空木組と桜組とでも呼ぼうかな』
パパがそう言うと、花うさぎさんたちが気に入ったのか、そこらじゅうでぴょんぴょこしてます。
〖うむ、まさかポロッと零したことが名前になってしまうとは、良かったのかのぉ?〗
『『『···嬉しい』』』ぽっ
照れてる?ほっぺたがほんのり赤くなった?
〖そうかの?どれも可愛らしい五弁の花での。しかも、どの花も枝にびっしりと咲く花なんじゃよ。美しいぞ。特に桜は日本人に愛される花なんじゃよ。気に入ってもらえてよかった〗
『『『···ありがとう』』』
わあ、またお名前が決まっちゃった!
「やっちゃあ!やみゃぶきちゃん、うちゅぎちゃん、さくらちゃん!」パチパチパチ
『『『···えへへ』』』
ちょっと言いにくいけど!良かったね!
『それじゃあ、そろそろ肝心なこの子の名前決めないとねぇ』
『もう一度、読み上げて頂けますか?』
ママとパパが、ぱぁぱが書き出した紙を覗き込みながら言うと、ぱぁぱがみんなの方に紙を向け直して、読み上げ始めたよ
〖
『この和希の希は、先程の希望の希ですよね?和は?』
〖おだやか、のどか、などの意味があるの。平和の和でもある。それから希には、望む、乞い願うという意味の他に、
パパの質問に、ぱぁぱは丁寧に説明します。
『この明日香はどういう意味?』
続いて、まぁまが質問するけど
〖明るい日と書いて
陽葵たちときゃっきゃと楽しそうにしている女の子を見てから
〖〖 実はの~この子の前世の姉···この子を殺した張本人の名が
念話でこっそり相談する日本の神様。だけど
『『···ならば、なぜ候補に上げたのですか』』
〖〖いや、ほら、明日という明るい日に向かうって良い名じゃろ?じゃからの〗〗
『『つい、うっかり···ですか?』』
〖〖うっ···そ、その〗〗
『『まったく、うっかりはこの世界の神だけだと思ってたんだけどねぇ』』
〖〖え?僕、とばっちり?〗〗
と、散々な言われよう···しかも
『『あ、あの、皆様』』
『『そんな、テーブルの下で』』
『『神様を足げにするのはいかがかと···』』
ゲシゲシっ
知らん顔で器用に正座したまま方足を伸ばして蹴りを入れるパパやママたち。そんなことしたらバチが当たっちゃうよ。
白騎士の三人が見かねて止めに入ったけど
ゲシゲシっ
〖〖うっ、い、痛いのじゃ〗〗しくしく
蹴りはしばらく続いた···
☆。.:*・゜☆。.:*・゜
お読みいただきありがとうございます。遅くなってすみません。字の持つ意味って色々あるんですね。下手に調べたら大変···
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