第9話 神様のお話

本日一話目です。

☆。.:*・゜☆。.:*・゜


血だらけのイケメンさんこと、自称神様〖本物だよっ〗を、何とか説得し、頭を上げてもらいました。


そして今⋯


コタツ⋯?座布団⋯?


とくとくとく⋯

〖粗茶ですが⋯〗スッ

『あ、ありがとうございます?頂きます』ずずっ

緑茶だ⋯しかも、ちゃんと湯呑み茶碗で。

なぜか、神様自らお茶を入れて下さってます。おでこに大っきな絆創膏つけて⋯


〖お茶菓子もどうぞ〗

『あ、ありがとうございます。わっ、水羊羹』

なぜ?まあ、いいか⋯せっかくだし頂こう。ぱくっ


『美味しいです』にこ

黒糖水羊羹だ~♪濃い甘味が美味しい!ツルッとしたのどごしも最高!


〖良かった。日本の神様のオススメなんだけど、美味しいよね。私もハマっちゃったんだ〗にこ

『そうなんですね⋯』

神様って世界をまたいでお友達なのかな?


〖う~ん。本来はあまりそういうことはないんだけどね?日本の神様にはね、うちの世界の人間が度々ご迷惑をおかけしててね?こちらのお酒とか菓子折りを持ってお詫びに伺う内に〖律儀なヤツだな~〗って、顔を覚えていただけたんだよ。それで、時々、お茶やお菓子を頂くんだけど、美味しいよね~。もうさ、うちの世界の物より断然美味しいから、申し訳なくてさ~。お詫びの品がお詫びにならないじゃないね~⋯〗はぁ~


『へ、へえ~』

た、度々?


〖そうなんだよ~。地球の特に日本から度々、勇者召喚と称して勝手に召喚しちゃうんだよ。酷いでしょ?誘拐だよね?犯罪だよ〗ぷんぷん


『そ、そうですね』

たしかに犯罪だよね


〖でしょ?それでね?申し訳ありせんでしたっ〗ごつっ

ええっ?また?


『あ、あの、頭を上げて下さい』

だからさっきから何で神様が謝ってるのかな?あ、もしかして


〖そうなんだ。ある国がね、聖女を召喚するとか言い出してね。私も神託を下ろしてたんだよ。召喚は禁忌。召喚は許さない。もし実行すれば神罰も辞さない。召喚魔法を含む、禁忌魔法は破棄せよ。ってね?でもね、バカは無くならないんだよ⋯〗はああああっ


『ということは、私はどこかの国の聖女になるんですか?』

ええ?嫌なんだけど


〖ううん。大丈夫だよ。その国はもうないから〗さらり


『へ?ない?』

国が、ない?今、とんでもないことをサラリと言わなかった?


〖そう。召喚魔法などの禁忌魔法のような大きな魔法を使うにはね?魔法陣っていうのが必要なんだよ。それとね、たくさんの生贄が必要なんだ。胸糞悪いよね〗

『そうですね』ぐっ

生贄って、人の命って事だよね?そんな酷い⋯


〖でね?これまでは巧妙に隠されて召喚されていたから、なかなか止めることが出来なかったんだけど、今回ようやく、聖女召喚を発動した所に介入できたんだ。でもね?そこで、問題が起きてしまったんだ〗


問題?それってもしかして

『私?』


☆。.:*・゜☆。.:*・゜

お読みいただきありがとうございます。

ブクマ、応援、★などもありがとうございます。


『転生初日に~』『転生したおばあちゃん~』もよろしくお願いします。

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