第8話 白い世界

本日2話目です。では、どうぞ

☆。.:*・゜☆。.:*・゜


『『とっちめてやる!』』

『『『⋯うん!』』』

『『『『『エイエイオー!』』』』』

『『『⋯』』』

ぱちぱちぱちぱちっ


と、何やら枕元で物騒な話し合いがされている頃⋯



『んん⋯?』

いつの間にか眠っていたのかな?ゆっくりと目を開ける。ぼんやりした頭で周りを見渡すが

『⋯ここ、どこ?』

気がついたら、何も無い真っ白な世界にいた。

『どこまで繋がってるのかな?』

立ち上がってウロウロしてみる。でも、景色は変わることはない。


『おかしいな?さっきまで森の中にいたはずなのに。まさか、夢だった?』

小さなうさぎさんと妖精さんたちに助けてもらって、沢山歩いたと思うんだけど


『まさか、また死んじゃった?』

私って、転生したばっかじゃないの?転生して数時間でまた死んじゃった?え~?


『なんだ~短い命だったな~』

〖死んでないよ!?〗

『ん?』

何か聞こえた?

『幻聴⋯』

〖いやいやいや、幻聴でもないからね!?〗

『んん?』

やっぱりなんか聞こえる!?


〖ほら、僕がいるでしょ!?ひとりじゃないよ!ね?ね?〗


え?下から声が聞こえる?

恐る恐る目線を下に下げると、


『ひょえ!?』

どどど、土下座!?


〖や、やっと気づいてくれた~〗うるうる


『え、えっと、どちら様でしょう?』

無駄にキラキラなキレイなお兄さんが、お目目うるうるさせて見上げてくるとか?どんな状況!?


〖ああ、私はこの世界の神ですっ〗


『ひょえ?か、神様!?』

なんで?やっぱり私、死んじゃった!?


〖死んでない死んでないっ生きてるからね!?〗

なんか必死にすがってきた!?


『そ、そうなの?』

ほんとに?


〖はいっ本当ですよ!信じてくださいっ〗うるうるうる

な、泣かないでもっ


『わ、分かりました。それじゃ、神様』

さっきから聞きたかったんだけど


〖はい。なんでしょう?〗


『ここはどこで、神様はなぜ土下座しているのでしょう?』


〖⋯っ、も、申し訳ございませんっ〗ゴッッ!


『ひえっ!?』

だ、だから、なんで土下座!?しかも


『だだだっ大丈夫ですか!?割れてますよ!?』

ゴッて言ったよ?おでこも床も割れてるよ!?血が血がっ


〖本っ当に申し訳ございませんっ〗ぐりぐり


『いやいやいや?わか、分かりましたから、頭あげてください~っ』

血がっ血が広がってく~


〖いえっこの位なんでもありませんっ!本当になんとお詫びしたらよいかっ〗ごすっ

ドクドクドクドク


『ひいぃぃぃっいいからっいいから頭あげてくださいいぃっ』

イケメンのスプラッタなんて見たくないぃぃっ


誰かっ誰かっ助けてぇぇっ


☆。.:*・゜☆。.:*・゜

お読みいただきありがとうございます。

ブクマ、応援、星★などありがとうございます。


『転生初日に~』『転生したおばあちゃん~』もよろしくお願いします。

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