第2話
ここは、、、そうだ。
「あ、、、よかった。本当によかった。」
女の子の声??
うわぁ、膝枕らぁぁ、ぁ、、、
短い髪、、、
「命の恩人がこのまま、目を覚さないと思った。」
よく見たら、男の子だった。少し残念。
「大丈夫、魔力切れただけだったから」
「えっ、それってやばいんじゃ」
目の前にいる子どもは慌ててる。
そうだった!普通魔力切れば死んだり、後遺症が出たりするんだった。
「俺は魔力切れても大丈夫な体質なの。ほら自分で言うけど、俺元この国を壊滅させるほどの異常な魔力の持ち主だから。」
「すごい、、、」
驚いた顔ををしているが、段々と暗い顔になっていく。
「僕は、何人も人が魔力切れで死ぬ人を見たから」
しまった。
「あ、ごめん、気にしないで。そうだ、それよりみんな待っているよ。はやく顔を見せてあげて。」
「みんなって誰?」
「君が助けた人達だよ、ほらこっち来て!」
そう言って、俺の手を握って扉を開ける。
一度急に止まって俺を見る。
「そういえば君の名前は」
「俺、タロ」
「タロって言うんだ。変な名前」
割とズバズバ言う。一応恩人なのに。
「僕、ミキよろしくね」
ミキか、えっミキ?
「よし、」
ミキは俺の後ろにつき、背中を押す。
宿を出ると、光が差し込み、俺の周りに沢山の人がいる。
「あー、目を覚ませたれのですね。」「よかったー」
何人もの人が俺が目覚めたことを祝ってくれている。
「タロ、みんなにも名前を教えてあげて」
人が多くて緊張するな。
「俺は、、、タロ、、、よろしく」
一瞬静かになったが、一気に歓声が上がった。
「おーー、タロ様」「タロ、タロ」「タロ様照れてて可愛い」
「俺たちを導いて下さい。」「王よ、」
えっ??
「ツンツン」
「あっ!ミキ、王ってど言うこと?」
「そりゃ、大半の人が僕も含めてずっと奴隷だから過ごし方とか、生活仕方とか全然わかんないから誰かが導いてあげてないと」
「それで俺?」
「うん、さっき寝てる間にみんなで決めたんだ」
「でも、俺王なんて出来ないよ」
「大丈夫きっとなんとかなるよ!それにタロが王をやんないと」
「王!王!」「タロ王!」「王をやって下さいタロ様!」
う、、、
タロは頼まれると断れない性格なのだ。
「やります。」
奴隷国 その国の奴隷以外を抹殺し、その国の王となった。 激 辛 @eaconnn
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