②1話

①をご覧の方は

→→→→→→の所からご覧ください



 俺はお姉ちゃんと約2年間付き合ってる。


だが、姉が大学生になってから少し変わった。


  そして、たまたま外でお姉ちゃんを見つけた。


 「あ、あか・・・嘘?あれ誰??」


あかり・・・俺の姉は男と手を繋いでいた。


 しかもキスをした。


 嘘だろ。


 俺は姉に告白されてから、姉のことを女として見るように意識して、本当に好きになっていた。


 けど、これはないよ。


ーーーーーーーーーー


 「お姉ちゃん」


「どうしたの?青・・・あとお姉ちゃん呼びは」


「・・・お姉ちゃん、やっぱり姉弟で付き合うのは無理があったんだね。」


「・・・っ!!どうしてそんなこと言うの?


 「今日見たよ。」


「・・・っ!あれは勝手に手を繋がれて」


「その後も」


「・・・」


「もう言い逃れ出来ないね。」


「ごめんね、青」


「今回のは流石に許せないよ。だから別れよう」


→→→→→→→→→→②はここから


 「嫌だ!!」


 「でも、俺はあんなことをする姉と付き合う気にはなれない」


「あれには理由があったの」


「理由って何?」


「もし、私達が関係を進めた時の保険」


「どう言うこと??」


「もしね、関係が進んだらあの人を使って私達の関係を隠そうと思うの」


「は??」


「もし、子どもが出来たら、あの人の子どもだと嘘をつくつもり」


「何を言って」


「だからね、私と子どもを作っても大丈夫なように保険を作ったの」


「そう言うことじゃなくて、なんでそんなことを俺に言わなかったの、あと相手はそれを知ってるの」


「知ってる。あと青に言わなかったのは断られると思ったから」


「そりゃそうだよ!!」


「でも私は青の子どもが欲しかった!!」


「???」


「だから先に作ってから、了承せざる得ない状況を作りたかった。」


「・・・」

姉は大学生になってから変わったように感じたが、俺の知らない変化をし過ぎる。


 「だからね、青とは別れたくない」


「でも、じゃあ何でキスをしたの?」


「それは、関係を維持する為に」


「そこまでする必要なかったよね。」


「・・・ごめんなさい。」


「あと、理由がどうあれ、隠すのは問題だった。」


「ごめんなさい」


「やっぱり俺は、そんな大事なことを隠す姉と関係を続けるのは難しいと思う。」


「・・・っ!待って、それは待ってお願いします」

姉の土下座を生まれてから初めてみた。しかも俺にする土下座。


 だが、これはとても許せるものではない。


 「とりあえず、一旦考える時間くれ」


「・・・分かった」

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