第五章 売店

考えて見れば、売店を覗いてみるのも、

良いのかも知れない。


『ハムハム』アプリにも、売店おすすめとあったし。


ふむ。

私はとりあえず、ふくと一緒に、

第一校舎の一階、売店に向かった。


第一校舎の北側にある売店。

いつもの感じで、売店のおばちゃんがいた。


年齢は50代。

実はよく見ると、美人だ。


なんとなく、すらっとしている。


「いらっしゃい。アプリを見て、ここへ、

来たんだね」


ココア色の長髪を、一つ結びにした、

おばちゃんが、にこにこ笑顔で言った。


「あの、貴方は何故、こおって無いんですか?」


沈黙を破ったのは、ふくだった。

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