生き別れの妹とダンジョンで再会しました 〜10年間ダンジョン内で暮らしていたら地底人発見と騒がれた。え、未納税の延滞金?払える訳ないので、地下アイドル(笑)配信者になります〜
第113話 発想の転換。反省はするけど、後悔はしない
第113話 発想の転換。反省はするけど、後悔はしない
「そう言えば、1回……
「……は?」
「……と言うか、姉御と外に居る人たちの命が掛かってる場面で、我が身可愛さにルールを守るとか良い訳してるの――違うよな?」
ルールは、人がより良く暮らせる為にあるものだ。
平時なら、それは守られるべき尊いものだと思う。
それでも、ルールを守ることが――かえって人の命を……特に民間人の命を危うくするのなら?
「――よし、行ってきます! すいません、ギルド長さん! 俺、地底が住処の地底人『あたおか』なもんで!」
「ま、待ちなさい!
ギルド支部長らしき人が駆け寄って来るのを尻目に――俺は扉の奥へと進む。
この奥に入っては行けないのは、ギルド支部長だろうと同じ。
これでもう、邪魔は入らない。
――向琉。
そうだね、俺もそんな予感はしてたよ。
黙って地上で待てる訳ないもん。
兎に角、もう――姉御の所に行くしかない!
〈いったぁあああああああああwww〉
〈ルール違反はいただけないけど、破る理由は流石あたおかだぜwww〉
〈やっちまえ! もし本当に姉御がいるなら、国民を守る為に身体張ってる人を見殺しにするな!〉
〈¥50,000
〈¥50,000
〈¥50,000
〈トワイライト
〈そりゃ事務所のオーナーの危機だもんなぁあああ! あたおか、フィーバーしろぉおおお!〉
〈お兄様ぁあああ! Aランクダンジョンで連戦でも、お兄様ならイケると信じてますぅううう!〉
左腕からは、
聞き慣れた名前もある中、俺は垂れ流しでダンジョンを進んで行く――。
駆ける道は、
壁には
物理で
この状況を作り出したのは、姉御の攻撃だけではないだろう。
「
まだほんの僅か前なのに、もう随分と昔に感じる。
Sランクダンジョン――真に強者が集い、
そんな世界を思い出さずには居られない危機感を、肌で感じる。
そうして――生き物が殺気を巻き散らし、叫ぶ気配が近付いて来る。
洞窟を照らす程の
その中に――頭部以外を立派な装備で覆い、
赤い
いや――単体相手ではなく、対多数の戦い方だろう、
モンスターの群れから遠ざかれば、どこから取り出したのか
そんな光景が――150体以上もの
「姉御……。それは返り血ですか? いや……姉御から流れる血っすよね……」
モンスターの攻撃に突き破られたであろう鎧。
血が流れていない所がないぐらい、姉御も傷だらけ。
美しい顔も、血に塗れている。
正に
俺は身を低くし、平足で地を駆け――。
「――はぁあああッ!」
姉御に気を取られているモンスターの背に気配を消して忍び寄り、手刀で首を裂く。
よし。疲労した今の俺の力でも――通用する、戦えるぞ!
「おっと!?」
ほんの少しモンスターを倒した
これは……流石に賢いな。
1体1体が、まともに戦うには手強く感じる。
パフォーマンスして戦うのに慣れすぎたかな?
「姉御、手伝います!」
「…………」
一瞬、姉御の
「行きますよぉおおお!」
そうして互いの隙を
どちらかが隙を作り、どちらかが敵の
お互いの動きを
それは同じ
だが――何より、お互いの動きや癖を、
そんな
―――――――――――
ここまで読んで下さり、誠にありがとうございます!
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