幸せな日常

第1話 ピクニック

「待ってよママ」

「焦らなくても待ってるわよ」

そこは仲睦まじい光景だ。

　玄関で待っている僕たちのところに慌てて娘が駆け寄ってくる

「よし、行こうか」

そう、今日は今からピクニックに行くのだ

「穏やかね」

「そうだね」

すごくのどやかだ

暑すぎず寒すぎなくてちょうどいい

「パパー！一緒に遊ぼう」

娘が元気よく声をかける

「よ〜し、遊ぶか？」

「うん！」

「遊び疲れたみたいね」

日が暮れるまで遊んだからな

「うん、そうだね」

僕は娘をおんぶする

「ずっとこんな日がおくれるといいね」

クスッと僕の奥さんである柚華は笑う

「ええ、そうね」