第57話 葬送のフリーレンと叙述トリック
今日は仕事が休みで執筆もオフ。
1Wも書いていない。
昨日『葬送のフリーレン』のアニメを見たら魔族が出てきた。
魔族の見た目はほぼ人間と同じで言葉も使う。
しかし魔族と人間の最大のちがいこそ言葉で、フリーレンは
「魔族は人を理解するために言葉を使わない。人をあざむくために言葉を使う」
という。ここがおもしろかった。
ちょっと叙述トリックみたいだと思った。
叙述トリックはミステリーの手法で、作者が読者をあざむくためにあえて視点や描写をぼかしたり、伏線をわかりにくく張ったりする。
このジャンルの傑作はとても多く「だまされた!」とわかったときの快感は絶大である。
自分が初めて読んだ叙述トリックはアイリッシュの『幻の女』だった。
なにせ初めての体験だから終盤の衝撃はとてつもないもので、「こんな小説があるんだ!」と興奮した。
乙一や道尾秀介のような現代の作家も叙述トリックが得意だ。
知的で一人称視点にこだわりがある作家はこの手法と相性がいいと思う。
Web小説ではまだ叙述トリックの傑作を読んだことはない。
だれかチャレンジしてください(ていうかおれもやってみようかな)。
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