第6話 終戦記念日に失敗した自作を語る

 今日は2400W書いた。まあまあ也。


 今日は終戦記念日。

 だからというわけではないが、去年自分がカクヨムに初投稿した長編『少年呪術師』に触れたい。

 正直これは失敗した作品だった。失敗すなわち物書きとしての敗戦である。

 といっても小説として失敗したとはまったく思っていない。

 おもしろさには絶対の自信がある。

 ではなにが失敗したかというと


【Web小説として失敗したのだ】


 以下に敗因を箇条書きする。





1 【一話の文字数が多すぎた】


 これが第一の敗因。一話平均4000Wを越えていた。これでは読まれない。

 漫画雑誌に一つだけドカンと長い作品があったら、それが読みきり=短編なら読むが、連載だったら面倒くさがられてまず読まれない。

 自分はカクヨムという雑誌に連載している執筆陣の一人だ。

 最近そういう意識を持っている。だからほかの作品とのバランスみたいなものを考えたほうがいいのかもしれない。




2 【空行が少ない】

 

 カクヨムやなろうで人の小説をたくさん読むようになって、改めて自分の小説を読むとひどく読みづらい。

 空行がほとんどない、文字がぎっしり詰まった書式だから目がつらいのだ。

 これが紙の書籍ならそれでいい。

 しかしwebでは過剰なぐらい空行は必要と思う。

 Web小説の歴史もすでに十年を過ぎた。

 この歴史から生まれたスタイル=空行が目立つ書式はやはり尊重すべきだ。




3 【視点の移動】


 Web小説ではわりとひんぱんに視点の移動が行われる。

 それまでAの視点で語られていた物語が、次の章でBに視点が変わっていることはよくある。はなはだしいときは一章内で視点がA→B→Aと移動するのを見たこともある(正直これはよくないと思う)。

 で、自分は「章ごとに視点が変わる」というスタイルを試みたのだが、あまりうまくいかなかった。読者は混乱したと思う。





 主な敗因は以上の三つ。

 ほかにもいろいろあるが、物書きにとって自分の小説は自分の子どもだから悪口はいいたくない。

 できが悪くてもかわいいのだ。自分の子だから。


「親のおれがアホだからおまえにいい目を見せてやれなくてすまんなあ」


 という気分である。

 特に一話の文字数の多さと空行の少なさはうかつすぎた。

 そこは反省点として次回作に生かしたい。

 それが自分なりの供養と思っている。


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