撲死

<3日目>

気がつくと、そこはまた灰色の空間だった。今日は、昨日私を殺した水道がそのまま置いてある。

「…ちっ。」

もう言葉も何も出ない。

やはり1冊のノートがあった。ノートを昨日のように変化がないかと探したら、あった。クッキーが書いてあったページの次に…海胆のような、毬栗のような、トゲトゲした物が書いてあり、あと10ページになった。

私はどうしたらいい?生きることも、死んで終わりにすることもできないのなら、どうするのが正解なんだ?


もう死にたい。

私は昨日の水道に手を差し伸べた。

こうすれば私は死を迎えることができる。きっと。


気がつくと、案の定灰色の空間にいた。これまでと1つ違うのは、ノートのページに全く変化がないことぐらいか。

…それから同じ水を何度も飲み続けたが、何度死んでも全くもって変化はなかった。何か違うのか?

私は無心になって、灰色の空間の壁に頭を叩きつけた。何度も、何度も叩き続けた。どうせこれで死んでも、終わりはしないんだろ?


そして私は死を迎えた。


<3日目 撲死>

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〇〇死(作品移行) 噂のはちみつ @honey0108

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