病死
<2日目>
気がつくと、そこは昨日と同じような灰色の空間だった。
「…また?」
私はあの時死んだはずだ。喉の渇きと空腹に促され、餓死したはずだ。
この空間には、昨日と同じように1冊のノートが置いてあった。やはり、中は死に近しい文面がかき集められていたが、何か違う。次のページにクッキーの絵が描かれていて、残りのページ数は11ページとなっていた。
もう1つ違う点がある。今日は水道が通っている。
「これで水が飲めるぞ。やった。」
久しぶりの水に、私は無心で水道の水を警戒心などなく飲み続けた。
…そして私は死を迎えた。
2日目 病死
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