〇〇死(作品移行)

噂のはちみつ

餓死

ただただ、死に方を選んでいく。

そんな世界。そんなこの部屋。

私はそんな世界で生きている。

死を体験するのって、楽しい。


<1日目>

気がつくと、そこは灰色の空間に、1冊のノートが置いてあるだけだった。「消えろ」「死ね」「黙れ」「社会不適合者」「要らない」などなど、ありとあらゆる死に近しい文面をかき集めただけのそのノートには、あとページが12枚あった。

…何をすれば?

「わーーーーーー!」

とりあえず叫んでみたが、音が響くわけでも、消えるわけでもなかったのが少し寂しい。

このままここで死ぬのだろうか。そんなことを考えているうちに、灰色の地面の上で寝てしまった。そしてそれを、2回、3回しているうちに、時は来た。

私は死を迎えた。


1日目 餓死

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