007 はじめての……
「エルは可愛い!最高!結婚したい!」
「...は?え?」
しまった!
数段飛ばしてプロポーズしてしまった!
バカは誰ですか?
俺です。どうもすみませんでした。
「い、今のはその」
「そうじゃろう、そうじゃろう。冗談じゃろうな」
「エルは可愛い!最高!付き合ってください!」
今度は言えた。
うん?言えたのか?なんか違う気がする。
すると、やっぱり、エルは涙目でぷるぷる震えていた。
ほらこれめっちゃ怒ってんよ。どうすんよ。
「からかうのもいい加減にせんか!ふざけるな!」
「はぁ?からかってねーし本気だし流石に結婚は急すぎだしどうかと思ったけど!」
「...え」
やべー。
ロリエルフが完全に硬直してしまった。
これ絶対ブチギレる5秒前だわ。
激おこぷんぷんふぁいな...なんだっけだわ。
...あ。
「ぇう...ぐすっ ひっく」
泣いちゃったやべーどうしようこれマジやべーあぅあぅあぅ。
どうしようも無くなった俺は意を決して、ロリエルフの前に屈んで小さな小さな顎を手に取った。
ズギュウウウゥゥゥゥン!!
「...!....!!」
俺のファーストキスだ。受け取れ。
とか気障な台詞が言えたらいいけど俺顔真っ赤。
鏡見なくてもすげー顔が熱いことが良く分かる。
そしてぷにぷにの唇。
ロリエルフの唇に感動!
って、あれ?
これいつ息すればいいんだってばよ。
く...苦しい。
キスってこんなに苦しいものだったのか。
世間のカップルって凄いな。
こりゃ相当な愛がなけりゃ何度もできないわ。
しょっちゅう彼氏連れ帰ってた姉貴たちって実はすごかったんだな。
俺反省。
そんなこんなで俺たちは二人揃って呼吸困難でぶっ倒れた。
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