006 えるふ が なかま になった!

 エルフもエルフ。

 合法ロリエルフである。



 そんな子と一緒に歩けるなんて幸せだ。

 もう死んでもいい。



 いや、でもどうせならあんなことやこんなこともやりたい。

 やりたいッ!



「? 何をやりたいんじゃ?」



 しまった!

 思いのたけが強すぎて声に出てた!



「あ えっと、その...かわいい女の子と旅がしたいなぁって」



「...かわいくなくて悪かったのぅ」



「えっ」



「えっ」



 え?

 このロリエルフがかわいくないなんてことがあるのか、いや、ない。



 思わず苦手なはずの古典のアレを持ち出してしまうぐらいびっくりした。



 え、どういうこと?



 確かに目元はちょっとツリ目気味でロリとは思えないキリリとさわやかなふいんきなのはあるけど、そこ以外は10人中8人が美少女と言うほどの可愛い子だ。

 残り二人は目が見えない人と大嘘つき。



「いや、えっと、その」



「世辞は言わんでもいいのじゃ。ワシはこのような幼児体系じゃからのう」



 やばい。

 反射的にそれがいいんじゃないか!とか言いそうになった。



 思いとどまった俺ぐっじょぶ。



「まぁ、じゃから山に籠ったということもあるがのう」



「山に?」



「そうじゃ。いずれにせよ、必要なことだったのじゃろうが」



 そう言って悲しげに目を伏せるロリエルフ。

 そんな顔は見たくないぞっ!



 かといって気の利いた台詞も言えない俺は、思わず口走っていた。

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