004 やっぱりそうなんじゃん!!
そう、エルフ。
エルフだ。
エロフかは不明だが。
少なくとも目の前にいるのはまさしくエルフ!
さっき自分でそう言ってたし。
「あー、はい。うん」
「...いまいち要領を得んのう。して、お主はあんなところで何をしておったのじゃ」
「あんなところ?」
「イルゲイタの腹の中じゃ。うっかり迷い込むなんてことも無いじゃろうし...」
いるげいたとやらが何かは知らんが、やっぱり腹の中だったらしい。
妙に臭かったのはそのせいか。
でも、マジで分かんないんだよなぁ。
そもそもここどこだよ。
「ここ?ここは神聖林じゃよ。魔物が入り込まん聖地じゃ。グラガルタ大森林の南部に位置する...おぅい、大丈夫か?」
「...う、うん。大丈夫大丈夫。グラブ○タね」
「グラガルタじゃ」
なんだ。
ゲームそっくりの名前かと思ったんだが。
ところで俺が嫌いな教科トップ3は地理、歴史、古典だ。
文型なのに大丈夫なのか。全然大丈夫じゃない。
とにかく、俺が覚えるのは無理そうだから、この賢者エルフに任せよう。
うん。それがいい。
「そういえば自己紹介をしておらなんだな。ワシはグラガルタ大森林の西部にあるエルフの里の北方に位置する...あー、細かいことは止めておこう、うん」
うんうん。それがいい。
俺さっき死んだ魚みてーな目になってたからな。
誰が死んだ魚みてぇだって!?
鏡見てないけど断言できる。
地理とか無理。
そもそも俺って方向音痴なんだよね。
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