003 エルフきちゃー!
ん……うーん。ここは。どこだ?
頭の後ろがみょーにやわらかい。
あと、なんかいい匂いする。
いい匂い?
目をこすりながら起き上がってアクビをして…なんか目の前でにこにこしてる女の子と目が合った。
…ん?
よ~く目をこすってじっくり見る。
ほっぺをつねる。
うん。別に夢じゃない。
夢じゃない?
「合法ロリエルフだこれ!?いやっほ~い!!!」
「ごうほう?ろり?確かにワシはエルフじゃが...」
「リアルエルフキタコレ!これでかつる!!」
「きたこ...?さっきからお主は何を言っておるのじゃ...」
目が覚めたら森だった。
目の前に合法ロリエルフがいた。
夢じゃなくて現実だった。
そして俺は暴走する。
した。
そんで落ち着いた。
目の前には例のロリエルフが困ったような様子で俺を見上げている。
腰を下ろした。
同じぐらいの高さになった。
っべーわ。マジ。ついごいりょくが低下してしまったわ。
元々そんなに無いけど。
とりあえず...どうすんべこれ。
「あの...」
「ふむ。正気に戻ったと見えるの」
「すいません。取り乱しました。盛大に」
「そのことは...気にしておらん。それより、命を懸けてワシを救ってくれたこと、恩にきるぞ」
ん…?
どういうことだってばよ。
命を懸けてこのロリエルフを救った……
救った?
俺が首をかしげていると、またロリエルフが困った表情になった。
「ん...?お主ではないのか?気がついたらお主が目の前に倒れておったのじゃが」
確かに気を失っていたのは間違いない。
ただ俺に分かる事はそれだけだ。
その間に何が起こったとかさっぱり。
はぁ~さっぱりさっぱり!
しまった。
つい不思議な踊りをしてしまった。
目の前のエルフが怪訝な目でこちらを見ている。
くそっこのエルフはあの犬っころを知らんのか!
知るわけないか!エルフだもんな!
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