第6話 隣の人妻
四月になり、亮は地元の中学に進学した。本当は教育大の付属中学に行きたい気持ちはあったが、母がお金のやりくりで苦労をしているのを見ると言い出せなかった。
薫に相談したら、今の亮なら地元の中学でも大丈夫と言われたのだ。警察署の道場で剣道を始めたこともあって、いじめに立ち向かえるようになっていた。
そんな薫も、亮の卒業とともに他の職場に移動していった。聞いたところによれば市の教育局に移ったらしい。
君のいないここに意味はない。そんな芝居じみた言葉が最後だった。
間宮と荒木はどうなったか知らない、間宮は十二歳なんだから、普通は強姦罪が成立するんだけれど、親にもばれてないのかな。
そう言えば八月までは亮も十三歳未満だから、薫も強姦罪だ。どう考えても亮が薫を犯したのに、法律って変。
「おはよう、亮くん」
隣の部屋の木瀬さんが声をかけてくれたのは、小学校の卒業式が終わり、退屈な春休みを過ごしていたころだ。
木瀬さんは三十前とか聞いたことがある。旦那さんはダンプの運転手のはずだ。子供はいない。
いつもエプロン姿のかわいい人だ。どことなく、テレビでやっている銭形平次の奥さんに似ている。
「いよいよ中学生だね、なんか最近大人びてきたよね。彼女でもできた」
「まさか、僕なんて、もてないし」
嘘ではない、薫とはそういう仲だが、彼女ではないだろう。まあ、今のところほかに女をほしいとも思わなかった。
「ね、私はどう? 階段でよく私のパンツ見てるでしょ」
亮は一瞬顔が熱くなった。ばれてるとは思わなかったのだ。
「わかるよ、私が階段上るとき、よく自転車置き場にいるもの」
「すみません、つい」
取りあえず謝ることにした、子供のすることだ笑って許してください、などとは言わずに下を向いている。
ここらを演技で乗り切るのは、お手の物だ。そうでなければ生きてこれなかったのだ。
父親が亡くなってから、それなりの苦労はしてきている。
「いいよ、そんなに落ち込まなくても。実は私も見せつけてたから」
「え、」
「亮くん可愛いから、見せてあげたくて」
五分後、亮は木瀬さんの部屋にいた。
「パンツ見る、それとも中身が見たい?」
「木瀬さん、い、いいんですか」
亮は、もう少し純真な童貞君で行くことに決めた。
「なおって呼んで、直子なの」
「なお、なおのパンツを脱がしたい」
なおの方が息をのんだ。きっと、いきなりそんなことを言われるとは思っていなかったに違いない。
「スカート持ち上げてください」
「う、うん」
なおはスカートの裾に手をかけると、パンティーが半分ぐらい見えるところまで持ち上げた。
黒と白の横縞模様のパンティー、思ったより普通だ。
「やだ、そんなにじっと見られたら恥ずかしい」
「足をもう少し開いて」
立たせたままのなおの股間に亮は手を伸ばした。
なおの口が軽く開く。息遣いが徐々に荒くなる。
「だめ、もう座らせて」
「だめですよ、もう少し我慢しなきゃ」
「亮くん、初めてじゃないのね」
「秘密、です」
なおはブラジャーを付けていなかった。旦那さんとは結構してるのかな、彼女の体は、薫や間宮とは全然違う。やはりそこは主婦ということなのかもしれない。
ブラウスを脱がしスカートを剥ぎ取ると、なおはパンティー一枚になった。
肌は白くスタイルはまあまあだ。薫ほどではないが。近所で見かけるおばさんたちのようにでっぷりということはない。
「パンツ脱いで、僕のもの咥えて」
胸を弄んだあとで亮は命令するように言った。彼女にはその方が会うような気がしたのだ。
なおはのろのろと体を起こすと、パンティーを脱いだ。丸まったそれは右の足首に絡まっている。
「旦那さんの口でしたことある?」
「ないわ、そんなこと」
ぺちゃぺちゃ、ぬぼぬぼ。
なおは泣きそうな顔になった、まさか口の中に出されるとは、思ってみなかったのだろう。
「飲まなきゃだめだよ。飲むと奇麗になるんだって、特に若い男の子のものを」
奇麗になるという言葉は女性にとって魔法なのだろうか、しばらくなおは悩んだが、ついにごくりと飲み込んだ。
「うわ、にがい、まずい」
「すごい、まだ硬いままじゃない」
台所でうがいをして戻って来た、なおは、まだ上を向いたままの亮のものを見て驚嘆の言葉を上げた。
「うちのなんて一回したら」
ダンプカーの運転手という割には優しそうな、なおの旦那さんの顔を亮は思い浮かべた。
「口でしてあげたら大きくなるかもよ、そしたら二回でも」
SEXはあまり強くないのかもしれない、だからなおは亮にちょっかいを出すことにしたのだろう。
クチュクチュ、ぺろぺろ。ねちゃねちゃ、ずぼずぼ、どぴゅ。
「嘘つき、彼女いないなんて」
なおがとろんとした目でいう。後始末すら忘れたまま、畳に座り込んでいる。
「彼女なんて、いませんよ、SEXするだけの相手ならいるけど」
「同級生?」
なおはびっくりしたような顔で言う。
「内緒です」
さすがに教師とは言えない。
「あまり会えないけど」
なおの目が輝いた。
「じゃ、その時は私としようよ。ちょっとぐらいならお小遣いあげるから」
「そんな、お金なんていりません。なおさんなら僕の方からお願いしたいぐらい」
半分は本音だ。亮は、前からなおの元気で明るいところが嫌いではなかった。
「でも、学校で彼女ができたら、してくれないよね」
「大丈夫、若いから、ちゃんとなおさんともできるとおもいます」
「ほんと、ほんとに」
なおは本気らしい。はしゃぎすぎはちょっとばかり危険かも、旦那さんにばれちゃうよ。
「じゃあ今もう一回できる?」
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