RR017 だいたいあいつはいつも視界の中にいる
私はひとまずイベントが始まり、素材集めも難なくこなしましたわ!
このくらい
ゲームにあいつから誘われ、私はまた変なことに巻き込まれるのか?と危惧しながらもなんやかんやログインしました。
ハルトは私を
…いや確かに得意では無いですわ。でもこれはゲーム!ただのゲームで現実の体力などッ!
結果
「お前ほんとに箱入り娘してんなw。どんなバカがいきなり殴りかかろうとして逆に
「グッ!!…」
ログインして速攻あいつを見つけそして殴りぶっ飛ばす。現実では散々私の邪魔をしてきたのですわ。日頃の恨みを込めて一発殴ろうとここはゲーム!存分に…!
駆け出し、はじめの一歩で躓きそのまま私は地面とお友達になりましたわ…。グッ…。コノヤロウ、私太っては無いですわよね?
そう思いながらお腹の肉をつまんでみますがぷにぷにです。うん。太っては無いですわ。筋肉もないけど。
そうしてあいつに勝てるようになるべく私は私なりにゲームを模索していきます。ハルトも何かあるだろ。と言っていた。私もこのゲームが単なる肉弾戦だけなはずがないと考えています。あいつと同じ考えなのは癪ですわ。でもその「何か」を見つけてみせますわ。
*
「おいおいwなんだよふくれっ面してw」
私の前に現れたゲーム史上初の革命者となったハルト。してやったりと言ったドヤ顔をかましている。
グッ、ハルトのクセに…。わ、私は別の方法で革命を起こしてみせますわ!
ここぞとばかりに頭をフル回転させ私はゲームを跋扈しましたわ。全てはアイツを見返して盛大なドヤ顔をかますため。戦闘は弱い私ですが誰も狙わないような場所、条件のオーブサーチでコツコツとスキルを獲得し、何かないかと探し。
気がついたらそこそこまあまあの時間をこのゲームに費やしてしまいましたわ…。でも!後悔はありません!ついに!私はハルトを越えられるスキルを見つけたのですから!!
それから文字通りのドヤ顔を見せつけ魔弾で一方的にハルトを吹き飛ばし。何とか目的達成しましたわ!やりました!やればできる子ですわ!
こうして私とハルトは革命者として同格になったのでした。
*
「で?なんでいるのですわ!?」
「ん?あー、なんだ。アリアかw。なんでってバカか?俺もイベント参加してるからに決まってるだろ?」
イベントが始まり。資材を集めた私は満を持して真ん中のでかい浮島に足を踏み込みましたわ。
そしてその浮島に入るや否や目の前にハルトがいました。
「ま、今回も俺がクリアしてやるさwアリアはお得意の魔法遊びでもして待ってなよw」
「ふんッ!今回は私が先ですわ」
何故か事ある毎に私の視界に入るハルト。今日こそこいつよりも先にイベントを…。果たして街づくりなのに何を競うのですわ?ま、まあ、何かあるですわ!きっと。
ひとまずあいつとは別の方向へ向かい、何か特殊な素材でも集めに行こうかと思いますわ。
中央の大樹には…、何かありそうですが他のプレイヤーも向かうでしょう。ならばそのほか、例えば周りにも無数にある浮島にも何かあるはずですわ。
そうして私は1人外周を探索し珍しそうな素材を探し始めました。辺りには意外と食料が多く、木の実や、キノコ、食べられそうな山菜などが見受けられます。
さらによく見ると浮島ごとに繁殖している植物分布には違いがあるようです。ふーん、細かいですわね?
またゴムの木や石灰なんかも見つけました。もちろんそちらも採取します。ゴムの木は知識がないと採取できないのでは?というかたぶん見ても分からない人が多いはずです。
そうしているうちにひとつの大きな浮島に入りました。
この浮島は中央と違い少し
ただ…、先程から不自然に植物以外の生き物を全く見ませんね?ゲームだから?それとも浮島だからか。RBG内であろうと〔料理〕の素材となりうる「肉」はどこかにいます。が、木の実やキノコがあるのに鳥すらいないのは違和感ですわ。
少し考えて生き物を探すべく川を見つけて見たいと思います。動物は食料があっても水がないと生きて行けませんから、いるならそこに集まっているのかもしれません。
「ん?」
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サイドクエスト:水源確保
クリア条件:川上にある水源を探索
参加者:アリア
報酬:水の確保、特定素材解禁
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「川があるのは確定しましたわね」
とりあえず川を探してみることとしますわ。
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