SS003 石材は必需品!!
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クエスト:資材を集めよう
クリア条件:資源の確保
参加者:全員
報酬:他プレイヤーとの合流、イベントクエスト進行、中央の島へのバリア解除
状況:クリア
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「お、終わったーー!…」
「ん…」
現在時刻は11:50 イベント開始早々からログインしていた二人は約3時間もの長時間、ただ
そのため2人とも
このあと休憩と昼食のためにログアウトして、いざその他プレイヤーと合流出来る中央の島へ踏み込んで重要な真実を知ることとなる。それはたまたま近くを歩いたプレイヤーの何気ない会話だった。
「あ、お前何集めて
「ん?あぁ〜、俺は島にあった鉄鉱石やら銅掘ってたぜ!鉱石系は%高いからすぐだったなw」
「石とかかなり集めてやっと1%だったぜw」
「あれはやばかったな、木材は一本木を倒すだけで1%
ああ、確かに木。伐採とかするのも立派な資源採取だよね…。
そう、資源採取クエストは資材優先度が高いものほど%が上がりやすくなる。そんな事実にヒカリの
これにはさすがにヒカリも…。と思って覗いてみるも表情は全く変化ない。いつも通りの無表情だった。
私はとりあえず苦労したのに遠回りしてきたことに少しショックである。いやだって!ヒカリも言ったように普通建材の基礎たる石からでしょ!!なんだよ鉱石って!
「ヒカリ…」
「ん、ん…、建築に石材。欠かせない!後々、必要。絶対。ん…」
訂正。ヒカリも顔に出てないだけで動揺してた。なんか逆にここまで
「とりあえず採った資源を適当なプレイヤーに売る?私たちじゃ使い切れない気がするし」
「ん。あっちとか」
ここは先程までの資源採取の島とは違いはるかに大きく。さらにこの大きな浮島を取り囲むように様々な浮島が浮かぶ。その中央の大きな浮島に来たのだが、真ん中にはこれみよがしと大きな木がそびえ立っていた。
そんな大きな浮島には大きな、いかにも「ここに街を作ってね!」と言わんばかりのスペースがいくつか見て取れる。
その内のひとつやけに人が集まっている方をヒカリが指差した。
「じゃ、長々と地道に集めた3時間の成果。高値でぼったくろう!!」
「ん。とりま、3時間集めた、大規模なまち。石材必須」
この後石材たちは思ったよりも高額で売れた。ヒカリの言った通り。大きな街を作りたいならかなり必要になる石材。2人で3時間集めたのだからかなりの量。
そして高値で売れた一番の理由は…
「いやー、石はほかのプレイヤーがあまりのクエスト進行の遅さに集めてなかったみたいなんだ。助かったよ」
なんか。とても悔しかったとだけ。
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