第30話 日常と攻略不可能ダンジョン

「良介の勉強机」

[レア度]

[説明]

木材で作られた机。

およそ十年前から良介が使っている。



(おー!これは凄いな!他にも鑑定してみるか)


 彼は効果が不明だったダンジョンで入手した物を鑑定した。



「死霊術師の腕輪」

[レア度]

★★★★

[説明]

魂を閉じ込める事が出来る。

魂を使用し、装備者のマナを回復出来る。

また、装備している人の魔力を上昇させる。



(魔力?魔法の威力が上がるとか?)


 そういえば、腕輪を付けてから魔法の威力が上がっている様な気がした。


(多分そうだな!)


 腕輪の次は、弓を鑑定してみた。



「牛殺しの弓」

[レア度]

★★★★★

[説明]

マナを使用することによって、闇属性の矢を生成出来る。



(牛殺し?どゆこと?まあ良いか)


 彼は一通り鑑定を終えると、眠りについた。




(楓?)


 冷たい岩に囲まれた空間、洞窟だろうか。


 そこに知っている女性が血まみれで倒れていた。


(どうしてだ)


 彼が息をしているか確認すると、彼女はこう言った。


「良介くん…助け…」


 その瞬間アラームの音が聞こえて、部屋にいた。


(なんだ夢か)


 息を切らしながら、ベットから起き上がると、学校に行くための準備をし始めた。




「行ってきます!」


 彼は普段通りだるそうにいつもの道を歩き始めた。




 風を切る音と共に、電車がやってきた。


(今日もダンジョン行くか!でも一人で行きたいんだよなー)


 そんなことを思いながら、冒険者のためのSNSを見た。


 それにはモンスターの情報などの知っていると楽に戦闘が行える情報が載っている。


 最近はこうして通学電車内を過ごしている。


(もうAランク冒険者いるの!?)


 Aランクになった人によると、一日三つのダンジョンを攻略しているそうだ。


 そんな彼のレベルは29。


 もうそろそろ30に到達するらしい。


(すげーな。てか俺何レベルだっけ?)


 確認していないことに気が付き、ステータスを久しぶりに開いてみた。



名前:高橋良介

レベル:21

種族:人間


[称号]

ダンジョン攻略者(4)

フィールドボス攻略者(2)


[所持スキル]

なんでもショップ[lv 5]

トレジャーハント

火属性魔法

糸使い

鑑定



(お、21レベル!というかなんでもショップ以外スキルレベル無いんだな)


 少し疑問に思ったが、見なかったことにした。


 レベルを確認し終えると、再びSNSを眺めた。


 すると興味深い投稿を見付けた。


(なんだこれ。攻略不可能ダンジョン5選?)


 投稿のURLからニュースに飛んでみた。



 ・B公園ダンジョン


 初期からあるダンジョン。


 難易度は高くないが、ボスが全く発見されない。


「ボスがいないダンジョンでは?」と筆者は考えている。



(ん?B公園!?まだ攻略されてないの!?)



 そこには知っているダンジョンの事が書いていた。


(攻略不可能とか言われたら行きたくなるに決まってるだろ!)


 放課後、ダンジョンに直行することを決意した!

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