白虎小僧

 四つ目は、この辺りに封じられていた【白虎小僧びゃっこぞう】である。由来はこうだ。


 戊辰戦争で非業の死を遂げた白虎隊や二本松少年隊の霊が、戦後も姿を現すことがあった。

 地に足がついておらず空中を歩いており、時たま戦いが終わったことを忘れて人のいる建物に助けを求めてくる。この際、宙に浮いているため二階以上にある窓などを叩く。

 戦傷による悲惨な姿であることが多いが、招き入れれば感謝して消え、招いた者には何らかの嬉しいことが起きる。逆に拒否すれば無念そうに去り、拒んだ者には何らかの悲しいことが起きる。

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