潜入開始
「本当にこんな所が奴らのアジトなのか?とてもそうは見えないんだが」
そこは山の
「ボクと
それに奴らにしたら絶好の隠れ家だよ。
「そう言われてみれば潜伏場所としてはもってこいの場所かもな。宇宙人って聞いてたから近未来的なのを想像してだけどそんな
「そんな表立って行動する馬鹿な相手ではないよ今回のは。中に関しては割りと君が期待していた様な光景だけどね。慎重なのか、大胆なのか良く分からない連中なんだよね。
さてさて、ここからは先は会話は控えようか。君、一人と思わせた方が連中も油断するんだっけ?」
「あぁ、そうだ。その方が奇襲として成功する。作戦を立てた時に話しただろう?そんなに不満か?」
「いや、問題ないよ。
情けないがこれはこれはボクの覚悟の問題だ。済まない。余計な
「別に謝る必要は無いさ。俺の身を心配してくれたんだろう?それに前回の事を考えれば不安になるのも仕方ないさ。
まぁ、だけどもう少しだけ俺を信用してくれ。確かに
「そうだね。うん、信頼しているよ
正直なところ、俺も不安だらけであった。囚われている
まったく、顔以外は似ても似つかないのに俺って奴はなんて単純な…
俺自身も改めて覚悟を決め、ホテルに足を踏み入れる。入り口の自動ドアはまるで俺を
周囲を警戒しながらゆっくりと足を進める。
ウィーン
突如として背後の動くはずの無い自動ドアが閉まる。近づくが開く様子は無い。
「これはマジで誘い込まれているな」
スマホを確認する。さっきまであった電波が無い。相手の手際の良さに感心すると共に恐怖する。とはいえ
チーン
これまた動くはずの無いエレベーターが動き出し扉が開く。俺は重い足を何とか動かしてエレベーターに乗り込んだ。するとエレベーターは動き出して存在しないはずの地下に向かって降りていった。
やがてエレベーターが止まってドアが開くとそこは廃墟となったおんぼろホテルの地下とは思えない異常な光景が広がっていた。
早く目的を済ませよう。俺は
その時
「邪魔だエイリアン。そこをどけー!」
俺は持ってきていた未開封の
「久しぶりに使ったけど魔術の腕は落ちて無いみたいだな。悪いなエイリアン。こんな俺なんかでも身体能力を少し上げるぐらいの基礎的な魔術は使えるんだよ。って」
しかし、エイリアンはダメージを受けてふらついてはいるが倒れはしなかった。しかもその近くの空間が歪み、そこから更に複数体のエイリアンが出現した。後を見ればそこにも同じ様に数体のエイリアンが出現していた。
「そりゃあそうだよなー。これで済むなら
急いで肩にかけていた大きめの
先程の缶とは違いゆっくりと宙に舞うソレをエイリアンはなんの
破壊されたウォータータンクから
BiーBiー Biー…
エイリアンが粘液の中で
不快な音が止まり、謎の生物達の姿が完全に粘液の中に消えるとその粘液が集まって人の形になっていった。
「ふーやっと開放された。狭い所に隠れるのは慣れているとはいえ、ウォータータンクの中は
「悪かったな。俺が考えれる作戦はこんな
「あははは、悪かった。悪かった。そう
「そうか、ありがとう」
あぁ、やっぱりヤバいな俺。本気で
「でも
「そんなどうでもいい事よりも早く
相手が混乱しているだろう
気持ちを
「むっ、そんなどうでもいい事だって!まぁ、今はその通りか。でも
少しだけモヤモヤする気持ちを抱えながら俺はその後を追った。
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