チーム結成
「
「単純に、非常識な知識も持ち合わせている
「お前がいながらか?その宇宙人はそんなに強いのか?」
意地の悪い質問である事は百も承知である。しかし、避けては通れない問題だ。
「今回の問題を起こしている宇宙人自体はそんなに強くは無い。数も少ないし、普通に戦えばボクの敵では無い」
「だったらどうして!」
何か理由がある事は分かる。別にコイツを責める為に質問したわけでは無い。勝算や対策はあるのかを聞きたかった。それなのにどうしても少しだけ感情的になってしまう。
「ボクがこっそり単独で奴らのアジトに潜入している時に殺された。言い訳にもならないが、
違和感に気づいて直ぐに引き換えしたけど結果は知っての通りだ」
「そうか」
「うん」
少しの
それを俺もコイツも分かっている。しかし、感情とはこれまた難しいモノだ。分かっていても納得がいかない。現実と理屈の狭間で迷子になる。それがこの沈黙を作り出す。
だが…
「勝算は十分にあるって事だな。俺とお前で奴らのアジトに乗り込めば勝てると」
迷子になっている
「ははは、凄いね
「うるさいな。
「あぁ、ちゃんとあるぜ。奴らのアジトの中はしっかりと
何しろ
「よし、
「フッフフ、それもボクに任せてくれたまえ。
「
「良くぞ聞いてくれた。君にも分かるように簡単に言うとだね。護衛対象の君と二人で乗り込めば守りも攻撃も両方できるっていう
「そこからの
「ボクと君で相手を
「………」
「お〜い。ちゃんと聞いているかい。ボクのこの素晴らしい作戦に驚いて声も出なくなってしまったかい?」
「この…」
「うん?」
「この脳筋馬鹿!要するにただの特攻じゃあないか。具体性がなさ過ぎる。何が
「酷いな〜前回の失態からボクなりに真剣に考えてたのに。実際にこの一年、
「いや、
「まぁ、
俺はコイツにこの一年、守られてきたのか。そうとも知らずに怒鳴ったり酷い態度をとった事を後悔した。それに冷静に考えると
問題はその後の計画性の無さだ。たとえ
情報が必要だ。敵についてもそして何よりも
「細かい所をもう少し二人で詰めよう。でないと万が一の事に対応出来ない可能性がある。何よりもお互いの意思のズレを修正しないと最低限の連携も取れない。
そのためにも
「うん、分かった。確かにそうだね。少し過保護になり過ぎていたかも。この調子なら
でも覚悟はできているかい?
その
「それはもう手遅れだよ多分。俺も
「?良く分からないけど弟だけあってやっぱり
あぁ、本当にそっくりだ。何で今の今まで忘れていたのだろうか?そう笑う
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