第11話_聞き耳

「頼むっ!!お願いだ…。」

「ん?」


ふらふらとギルドを通り過ぎようとした時にそんな男性の声が聞こえた。

俺はなんかあったのか?と気になり聞き耳を立てた。


「無理無理、そんなやつ本当なら俺らに勝ち目はねぇよ」

「遺品だけでも、回収だけでいいんだ!」

「あのなぁ…あのダンジョンは洞窟型、戦闘すれば音は響くから居場所を言っているようなもんだし鉢合わせたらそこでゲームオーバー、割に合わねぇよ」


すがりつく男性にため息混じりにそうもう1人の男性が話していた。


「それにお前、能力は戻ったのか?」

「っ…あれから使うことが出来ない、表記も…」

「…。やっぱり無理だ」


俺はそっとその場を離れた。


「ダンジョン、遺品に能力の無力化?ねぇ…。」


俺はデバイスを取り出しここら辺で近い《洞窟型ダンジョン》》を検索した。


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