第7話_新しいダンジョンを探索する!

次の日、学校


「お、お静まり下さい!」

「さぁ、お前の罪を数えろ」

「I'm not guilty.《私に罪はありません。》」

「判決、死刑」

「わぉ即kあ、待って待ってそれ死ぬやつ痛いやtあぁぁぁ!!」


莉久りくは何か申してるじんの顔を掴み潰れない程度にアイアンクローを決めた。


「またお前らか、とうに下校時間過ぎてんぞ?遊んでないで帰れ」

「あ、先生お疲れ様です。」

「ブラックなお仕事お疲れ様です。」

「ありがとよ。仁、お前の宿題だけ多くしといてやるありがたく思え」

「なして!?」


そう言って退室していく先生を見送ったあと四つん這いで崩れている仁の肩に莉久は手を置いた。


「ま、がんば」

「他人事だと思ってぇ」

「実際他人事だしな!ハッハッハ!」


そんな出来事から帰宅しダンジョンへと莉久は向かった。


「さて来たことないダンジョンだけどやっていきますか」


今回のダンジョンは一ヶ月前に新たに発見されたダンジョン[水界ダンジョン]


「うっわぁすげ」


ダンジョンに入るとそこには自身が立っている場所以外言わたす限り水の世界が広がっていた。


「ってか立っている所しか陸がないのか?…無さそうだな」


莉久はキョロキョロと辺りを見渡すが見えるのは水面だけ、遠くを見ても何もなさそうだった。


「確かこのダンジョンにボートとか持ち込んで攻略をしようとしたんだっけ?」


水面に近ずき覗き込む


「透き通ってて綺麗だな…うん。モンスター結構居るな?こりゃボートとか普通に無理ですわ。攻略が難航する理由分かりますわ」


ここへ来る前軽く調べた結果、どうやら攻略しようと色々したが結果は連敗、攻略方法が未だ見つからず現在も方法を模索中と記事に書かれていた。


「さて、それじゃあ冒険じゃぁ!!」

「じゃぁ!!」

「っ…んん??」


莉久は透き通る水面に思いをせ、意気込みながらに探索しようとした。

その時隣からいきなり声が聞こえ心臓をバクバクさせながらも困惑気味にそちらを見た。


「ウワヨウジョダ」

「私そんなに幼くない!」


隣にいたのは空色の軽装を着た幼い少女だった。


「んで、どちら様で?」

「幼くないよ?」

「で、どちら様で?」

ムシハヨクナイ無視は良くない

「どうでもいい、で?どちら様で?」

「うぅ…。もう良いもん。大空ギルドのギルマスしてるソラ」


どうでもいいという言葉がダメだったのか涙目でそう答えてくれた。


「大空ギルドか、結構大きいところだな。となるとあれか、ここの攻略依頼的な感じで来たのか?」

「ふふん。そう!大空ギルドはとても大きくてすごいところなんだから!あ、依頼依頼…うん、そうだよ?君もだよね?どこのギルド?」


ソラは腰の鞄から依頼の紙を取り出してそれを見ながらそう聞いてきた。


「ギルドとかいう面倒臭い場所なんか行くわけないだろ。俺はソロ冒険者だ、名前は言わんで良いか」


ソラにそう返すとソラは目を大きく見開き驚いたような表情をした。


「馬鹿なの?ここはまだランクが付けられていないダンジョンなんだよ?そこに来るなんて、しかもソロって君もしかして自殺念慮じさつねんりょでもあるの?ここ出よ?相談乗るよ?」


見た目幼女に可哀想な人を見る目でそんなことを言われた莉久は小さい子に心配される俺って…。と少しショックを受けたあとそもそも勘違いだからおかしくね?と立ち直った。


「安心しろよ。別に死にに来てる訳じゃない。ただの暇つぶし、遊びに来ているだけだ」

「…ふざけているの?」

「なんとでも言えばいいさ、じゃあな」

「え?はぁ!?」


莉久はそう言った後、水面の上を

後ろが何かうるさいが知らないフリをし、そのまま散歩をするかのように歩いた。


数分後


「満足した。さて、次は水中の中でも行きますか」


莉久はスーッとまるで針が水面から縦に入っていくように静かに潜った。


「…。(今度は宝探しと行きますか!)」


そうして莉久はソラのことをすっかり忘れ、冒険に夢中になるのだった。

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