第2話 誕生日会事件

小6の時、突然

仲の良かった子達から

仲間外れにされるようになった。


理由は、その中の一人に

姉が居る子がいて

私が中学生から目を付けられているから

一緒に居たらいじめられるから。

私が中学入学してきたらボコボコにする、と

噂が立っているから。

というものだった。


もちろん、そのお姉さんに会ったこともないし

そんな風に目を付けられるような行動をした覚えもない。


だけど、私から離れるには

十分な理由だろう。


そして、学校でも

1人で過ごすことが多かった私を

ある日、一人の子が自身の誕生日会に

誘ってくれた。


本当に嬉しかった。

嬉しくて誕生日プレゼントも必死になって

考えたし、ワクワクしながら当日を迎えた。


でも、気が付いたら

私は泣きながら帰路についていた。


誕生日会当日、ドキドキしながら

訪ねた友達の家で

他にも数人クラスメイトが居る中で

最初は楽しくジュースを飲んだり

お菓子を食べたり、と普通の誕生日会だった。


そして、かくれんぼをすることになり

私が鬼になった。

柱に顔を埋めて、数を数えていると

急に後ろに引っ張られ

転んだ。


「えっ、!?なにっ..!?」


ビックリして周りを見ると

私は囲まれていた。


そして

私を誘ってくれた子が

「いや、マジウケる。本気で誘ったと思ってんの?」

と言い放った。

それを機にその場に居た全員が笑いながら

「本気で来て欲しいとか思う訳なくね?」

「マジ早く帰れよ」

「アンタからのプレゼントなんか要らないから」

と吐き捨てた。


そこでやっと気付いた。

-あぁ、何で喜んで来ちゃったんだろうな。

と心底後悔した。


ケラケラ笑っている彼女達を背に

悔しい思いでいっぱいだった。


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ただ愛されてみたかったデブスのお話 @xxAs23178xx

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