第15話森の奥地
現在のレベルが32。51レベルまであげるには後19レベル必要になってくる。早くガチャを引くために今日も今日とて出発だ。
とは言え今から19レベル上げるのは結構大変になってくる。今のレベルから19レベル上げるのと1レベルから19レベル上げるのとでは必要になる経験値の量が全然違う。この世界に経験値なるものがあるのかは知らないが……。
家付近で出るモンスターではレベルも上がりずらいのでちょうどいい敵を探すため奥地へ入っていく。
「空気が変わったな……」
いつも戦っていた場所とは売って変わって、生えている木々や植物だけでなく空気までもが重くなっている。慎重に進むか……。
「グルゥゥゥウウアアァァァッッ!!」
ビックリした……。声がした方向を見てみるとモンスターたちが戦っている。激しさがレベチだ。離れている筈なのに緊張感を感じる。
離れている場所でやりあっているのでこちらに気付いてはいないだろうけど……。……気付かれる前にここから出るか。っとその前に、一応だが、鑑定だけでもしておく……。
――鑑定――
【種族】ビルトイーター
【レベル】185
【固有スキル】???
【種族】レイジーモンキー
【レベル】123
【固有スキル】骨貫、掌空波、ボーンカット、凶化
まじかよ……!どっちも化物レベルじゃねぇか……!。走るスピードを最大まで引き上げる。奥地との境辺りに来た所で足を止め周囲を確認する。
「何だよ……あの化物は……」
この前戦ったスライムプレデターでさえあんなに強かったのに……。どちらもそのレベルを越えていた。
ビルトイーターにいたってはレベル差が原因なのかスキルが表示されてなかった。まじで別格だ……。
思わぬ強敵に内心焦りつつ、奥地との境付近でレベルが40から50前後のモンスターを探し始める。
……やっと1匹目を見つけた。
――鑑定――
【種族】ファイアサラマンダー
【レベル】53
【固有スキル】ファイアブレス、噛飛、
ちょうどいい感じかな……。さっきの化物を見てちょっと感覚がバグっているが、53レベルは弱くない。しっかりと気を引き締め、戦闘開始だ。
初撃はこちらの光属性魔法だ。相手がこっちに気付く前に魔法を発動させる。
指先から放たれた光のビームは相手の体を貫く。一瞬硬直した後、サラマンダーは痛みが急に襲ってきたのか暴れだす。
もう1発撃ち込もうとすると、やっとこっちに気付いたのか顔をこちらに向けブレスを吐いてくる。
思ったよりも攻撃が遅かった……。余裕を持ってブレスを避けれた。と思ったのだが、右腕が痛む事に気付く。
腕を見てみると歯形が深くつき、少量だが血も流れている。
「最初のブレスはフェイントだったのか……」
ブレスの後ろから追撃として噛飛を放っていたみたいだ。ブレスが目眩ましになって噛飛には全然気付けなかった。
身体能力はこちらの方が上だが、戦闘スキルの面では相手の方が一枚上手だった。今後はこっちもフェイクの攻撃を混ぜつつ戦ってみよう。
まだ戦闘は終わっていない。また攻撃を仕掛けて来る前に、何度かビームを撃ち込む……。サラマンダーは動かなくなった。終わったか…………。
次の相手を探すために移動を始める。
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