第14話外界と細剣術
――カリュウドルフ帝国――
「陛下、またしてもあの森で異変が起きているようです」
「また……か、最近は魔王達の動きも活発になってきたというのに、森にも異変が起きているのか……」
「うむ、わかった。その件は後々指示がいくだろう。伝達ご苦労」
「有り難きお言葉でございます」
「聞いておったのだろう……騎士団長ハルバーデンよ……」
「はい、陛下。恐縮ですが1つ意見させていただきたい」
「申してみよ……」
「この一件我々騎士団に任せていただきたくべきかと……」
どうするべきか……。確かに騎士団に任せるのが確実なのはわかるが、魔王への対策のため戦力を失うわけにもいかない。だが放置するわけにもな……。
「……わかった。許可はするが、条件がある。少数精鋭で出向き、大半の軍は国に留まらせることじゃ」
「ご許可有り難うございます。条件を満たし、我が帝国に利益が出るよう行動致します!」
――ブラインクス連邦――
「ギルドマスター、またあの死する森で動きがあったぽいぜ。なんだって轟音と共にすげぇ光が近隣の村を襲ったんだってよ」
「最近は多いな、そろそろギルドでも調査しねぇと行けないかもな……」
「まぁ、それは俺達には関係ねぇぜ。俺は昼間っから酒が飲めればいいからな。そんな調査は天下のS級冒険者達にでも頼んどけばいいさ……」
「……それはそうだな。ギルドマスターの勘だが今回は大事になりそうだ。お前らC級やB級を無駄死にさせるわけにはいけねぇしな」
――ユークラベルス法国――
「予言であった混沌の時代がもうじき訪れるぞ…………レインス法王よ……」
「今すぐ宮廷魔法師を集めろ! 異世界から勇者達を召喚するぞ!」
「「「「「はい!!!」」」」」
――死する森――
さっきはちょっとやりすぎたな……。mpも枯渇してるし、魔法を気兼ねなく実験出きるところが欲しい。周りに人が住んでたらホントに申し訳ないな。たぶん住んでないと思うけど……。
まぁ、mpもないし、そろそろ剣の訓練に移るとしますか。
レイピアを装備し素振り……というより素突き? から始める。とりあえず体と頭を剣の方に切り替える。
昨日身につけた細剣術・中級を試してみる。使える技は頭蓋突き、暴雨突き、円弾きの3つだ。
頭蓋突きは相手がいないからか発動しなかった。残念……。
暴雨突きは飛び上がり空中から雨の如く剣先を降り注ぐ結構凶暴な技だった。
最後に円弾きは防御系統の技だった。レイピアを円のように回し、相手の攻撃を弾くといった少し特殊な芸当だ。
剣術は魔法と違い、発動すると体が勝手に動きだし技を放つ感じだ。mpなど制限がないため連発できるが、発動中は自由に体を動かせるわけだはないので隙ができるので気をつけてないといけない。
剣術スキルより単純な剣術の方が実戦では大事になってくるかも、というのが正直な感想だ。1日で身に付くものでもないし毎日コツコツやっていこう。
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