第4話ブラッドスライム

――10連+1連ガチャ――


N【道具】下級ポーション

N【道具】縄

N【装備】木剣

R 【装備】弾薬+10

N【道具】鍋蓋

N【装備】木盾

N【装備】矢+10

N【道具】下級ポーション

N【道具】煙幕弾

SSR【装備】絶銃

R【スキル】水属性魔法・下級



 ゆっくり見ている暇はない。急いで銃に弾を込めてスライムに向かって引き金を引く。



 破裂音とともに放たれた銃弾はスライムに当たり爆発を引き起こす。くそ強い。ヤバイものを引いてしまった。と興奮が隠せないが、一度落ち着きスライムを見る。



 明らかに大ダメージを負っているが、まだ生きていて赤い霧を吐いている。とどめを指すために近づき、脳天? にズドンッと弾を放つ。



「勝ったぞーっっっ!!」



 今までに生きてきた中で一番の死闘だった。

ここまで焦ったことはほぼなかった。2度目の死を覚悟したくらいだ。



 本当にありがとう……ガチャよ……。半狂乱で引いたガチャだったがこれは神引きといっても良いだろう。信じべきものはガチャ……お前だけだよ……。



 長く余韻に浸っている時間はない。大きな音を立てたので他のモンスターが集まってくる可能性もある。



 とりあえずガチャの結果を確認してこの場を離れよう。



 Nの道具類だ。レア度は最低だがポーションや剣など使えないものではないので全然大丈夫だ。



 Rの弾薬はさておき、スキルが出るとは思わなかった。下級ってあるからめっちゃ強い魔法は打てないだろうけど、魔法が使えるようになるのはデカイ。



 実用性はともかく浪漫が詰まりまくっているから魔法系は嬉しい。しかも水属性魔法だからワンチャン飲めるかもしれない。そしたらこいつが今回一番大当たりかもしれない。



 最後に銃だ。詳細も知りたいし鑑定するか。



――鑑定――


【名前】絶銃

使用者のイメージによって専用の弾薬の形態変化や特殊効果を発生させることができる。

イメージ無く撃ってもある程度のダメージが出る。



 使い方ちょっと違ったっぽい。そのままでも結構威力あったんだけどな。イメージによってどこまで威力がはね上がんだろう。またモンスターが出てきたら確認しよ……。



 とりあえず場所を移動するか。水の心配は無くなったので、早めに拠点を探さないといけない。戦闘が長引いたせいで空は真っ暗でほぼ何も見えない。まいったな、これじゃあ探してる最中に死んじゃう。



 せめて明かりがほしい。もったいない気もするが銃を使ってみるか。キャンプファイヤーをイメージしよう。とりあえず落ちている木を組み立てていく。燃えやすいように落ち葉を入れたら完成だ。頭の中でキャンプファイヤーを作り、引き金を引く。



 ……まじで感動だ。ここまで火が綺麗につくとは思っていなかった。とりあえず今日はここで休憩しよう。



 疲れた……。異世界も案外大変なものだ。だが、それ以上に楽しい。ここまで新しいことが多くあり、ガチャも引ける環境は他にない。明日は拠点を本格的に探し始めるか。



 拾ってきた果実で腹を膨らませながら朝がくるのを待つ。眠い。



――鑑定――


【名前】経験の果実

食べることでレベルを上げることができる。

超貴重品、ほとんど見つけることのできない果実。




 





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