第4話 クラーロ村の言い伝え

「じゃあまずこの村について紹介してくね!」

とだけ言われ、村のあちこちに連れて行かれた


「ここはゴン爺の畑だよ!ゴン爺はね

 この村の野菜を全部作ってくれてるの!

 であの人がゴン爺の奥さんのユウ婆だよ!

 2人で畑仕事してるから私たちも手伝ったり

 してるんだ!!」

と言い畑仕事をしていた2人に手を振り、

次に主に生活をしていくための小物を

作ってるらしい無口なおじさんのところに

行った。

「この人はこの村の1番の繊細な人なの!

 キタさんって言うんだよ!キタさんはねぇ

 お皿とか箸とか服とかなんでも

 作れるすごい人なんだよ!!」 

と説明してもらいそこをあとにした。

「最後に武器とかを作ってるおじいちゃんが

いるんだけどそこに行こうと思うの!でも、

 ほんとに気難しい人だから気をつけてね、

 あ、!名前はロクじいちゃんね!じゃ!」

そういいリリアは俺を置いて逃げていった。

え、そんな、え、?1人にしてどっか行く?

とこころのなかでつっこんで、

もう、行くしかない。そう心に決めて

いざ家の中に一歩踏み入れた。

そのとき。「帰れ」その一言だけ告げられ

それ以降10分間何も会話がなかった。

ほんとにやばい人かもしれない。

そう思ったが、諦めずなんとか交渉を

続けた結果、、、少しは口を聞いてくれる

ようにはなった。頑張った。

こうしてここに転移してきて半日が過ぎ、

大変さを半日にして知った。まぁ、あの

世界にいるよりは全然まし。と自分に

言い聞かせ、リリアとルドのところへ戻った。

すると目の前で何かしら小さい声で

話しているのが聞こえた。

何話してるのか聞いてみると、

「どこの誰かもわからんやつにこんなこと

 言うのは申し訳ないが、この村には

 昔から言い伝えがあるんだよ、それが

 『長らく生きてきた大蛇は数年に一度

  その眠りから覚める』っていうもの

 なんだが、それがどうも、明日らしいんだ」



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自殺志願者が異世界で勇者になる話 はぴさく! @Hapisaku

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