いちゃいちゃちゅっちゅぺろぺろりんちょ
千陽と咲里の付き合って1周年の記念日、千陽にプロポーズを決めた咲里は彼とさんざっぱらいちゃいちゃちゅっちゅぺろぺろりんちょした後、そういえばと、千陽の両親にプロポーズはどうだったんですか?と聞く。ちなみにいちゃいちゃちゅっちゅぺろぺろりんちょとは恋人や夫婦のイチャイチャの中でも最上級のものであり、冬未と隼瀬なんかも結婚前からずっといちゃいちゃちゅっちゅぺろぺろりんちょしているし、今現在も千陽と恵梨が兄妹でいちゃいちゃちゅっちゅぺろぺろりんちょしていたりする。なお、いちゃいちゃちゅっちゅぺろぺろりんちょは特に今回の話には関係ないので、そんなんで文字数を無駄にするなという事だ。それで話を戻して、咲里に聞かれて、もう27年前にもなったあの時の事を、「隼瀬が可愛くて」とか「冬未がかっこよくて」とかだいぶ余計な事も交えながら話す冬未、隼瀬。
「・・・・・・お義父さん頭おかしいんですか?」
まあこの世界で男の子が、好きな女の子に告白決意したとはいえ、女子校の前、女だらけの状況のとこに行くとかビッチなのかと思われかねず、咲里でなくともそういう感想にはなるし、実際、当時隼瀬からそんな話を聞いた充希も咲良も同じ感想だった。その時の詳しい話はシリーズ第一作「うちんと」の方を覗いてください。ちなみに咲里はさすがに婚約者の親をおじさんおばさんはやばいからと、すんなりお義父さんお義母さん呼びになった。冬未は複雑そうだが。
「おっちゃんも後になってそう思ったよ・・・ばってんなんかあの日はいてもたってもおられんでからね」
「それにしたっちゃ・・・なんかお義父さんて女らしいかっこええとこありますね、お義母さん」
「うん、あれから27年、私ん方がいつも隼瀬にドキッとさせられよるばい」
「なん、冬未もむしゃんよく「私の隼瀬」とか言うてドキッとキュンとバキッとさしてくるったい」
「バキッ・・・?」
ドキッ、キュンは分かるが、バカップル特有と思われる謎の擬音に疑問符を浮かべる咲里。祇園に疑問符を浮かべた場合はなんで全国のあちこちに祇園橋とかあるんだろうと思ったという事だが、特にそんな疑問を九州から出た事もない咲里が感じたわけはないので、話を進める。
「それでそこからお義母さん達ずっとラブラブっちゅうともすぎゃーですよね」
「「まあそらねえ」」
「えみちゃんも千陽とずっとラブラブでおってくれよ」
「はい、もちろん!お義母さんとお義父さんとか、陽葵姉ちゃんと陽斗兄ちゃんにも負けんごつそぎゃんしようねっていつも千陽にも言われますし」
「そっか、その約束、絶対破んなよ」
いつも優しい冬未の目が鋭く変わるのを感じて、破ったらほんとに命はないなと思い、はい・・・とビクビクしながら答える咲里。この世界の母親にとっては息子は特別な存在であり、咲里のプロポーズを千陽が受けたと言っても、これから年頃になっていく彼女がふらっと他の男に手を出したりしないか不安なのだ。で、ビクビクする咲里を見て、冬未に「まだ子供なんだけんそぎゃん脅すな」と叱る鬼婿、隼瀬。
「ごめんねえみちゃん、冬未は千陽ん事さんなっとしゃが人の変わらすもんだけん」
「いえ、私も弟とかおったらそぎゃんでしょうし気持ちは分かりますから・・・まあ私は千陽に愛想尽かされん限りはずっと愛し続けます・・・これじゃなんか重いですかね」
「んねんね、よう言うた!それでこそ女や!」
と、そこへ咲里を部屋に呼びに来た千陽が割って入ってくる。
「ママ!咲里になんか困らすごたこつ言うとらんよね?」
「なん、だって千陽の婚約者なんだけんある程度ちゃんと母親としたら・・・」
「別に今すぐ結婚できるわけじゃにゃあとだけん・・・あんまプレッシャーかけたらでけんよ!」
可愛い息子に可愛くめっ!とされ、可愛いなと思いつつしゅんとなる冬未を、隼瀬と咲里はちょっと可愛いなとか思った。可愛いが飽和する家である。で、ガチでどっかのお姫様の部屋のような、やたら男の子男の子している自分の部屋に咲里を連れてきた千陽。
「そっか、パパ達のプロポーズの話聞きたかったんだ」
「なんか気になってね。千陽のお父さんすぎゃーよね、女子校前で逆プロポーズとか」
「まあパパもママも幼なじみでずっと一緒におって、気持ち気付きながらお互いずるずるそん時までって感じだったっだろね。璃華ねえとみさねえもそぎゃんだったし」
「あー、なんとなく分かるかも。私も千陽と幼稚園からずっと一緒おったりしたら多分関係も違ったろち思うし」
「ね、そん場合、お互い去年にあの告白できとったかも分からんしね・・・そんでね、実は僕2年生の時からずっと咲里ん事好きだったばってん、咲里はいつから僕ん事ば?」
「はやっ・・・わ、私は去年、4年生になって同じクラスなってから・・・ばってん最初の1ヶ月くらい千陽は知佳が好きくらい思いよったけんこん家に1人で呼ばれた時はうったまげて・・・・・・」
「まあ知佳さんはたまたま一昨年同じ委員だったけん仲良くなっただけで・・・そっか、ヤキモチ妬いてくれよったんだ」
「ヤキモチ妬きな女は嫌って言いよらんかった?」
「まあ自分が好きな人が自分と仲良い女子にヤキモチ妬いてくれるとは嬉しいと。大好き、咲里」
そう言って、可愛いピンク色の唇を咲里の口に押し付ける千陽。そして2人はまた、メチャクチャいちゃいちゃちゅっちゅぺろぺろりんちょするのであった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます