咲里の家にお泊まり 後編
金曜日の学校終わり、付き合って2ヶ月目の彼女、咲里の家に遊びに来て、そのままここへお泊まりする事になり、彼女と一緒にお風呂に入る千陽。
「ごめんね、千陽ん家のお風呂に比べたらだご狭いど」
「んねんね、それにうちのは広すぎるし、こっちん方が2人くっつけてよかたん」
「ばってんこぎゃん近くで・・・」
いつも千陽とお風呂に入る度に、彼の裸を見て感じているそれが何なのかは、咲里にはまだ分かっていないが、それが今日はかなりの至近距離で爆発しそうになっている事だけは分かる。そして、それの正体をお姉ちゃん達の影響でよく知っている千陽も彼女がそれを自分に感じてくれている事が嬉しくて、自分もそれを感じながら彼女に抱きついてキスをする。それそれ言いすぎだろ。でも千陽もキス以上のそういう事を最後までするのは今はまだ早いかなとも思って、いつも通り子供らしくじゃれあって互いに体を流して湯船に浸かる。
「ふふ、ほんとにくっついて入らにゃんねこれ」
「変なとこさわったらごめんね千陽」
「別に、咲里にさわらるんなら嫌じゃにゃあよ」
「ばってん下手にさわって男ん子の大事な体傷つけたりしたら、おばさんにもお姉さん達にも申し訳たたんし」
「ちゃんと真剣に考えてくれとっとね、ありがとう」
「そら女としちゃ当たり前だけん・・・てまたこぎゃんしゃべりよっとのぼせるな」
「そうね、じゃあ後10数えてから上がろっか」
咲里もまだ声変わり前(この世界だと男の子の方が大きく声変わりしない)でいーち、にーと2人の可愛い声が浴室の中にこだまする。そして10まで数えて上がって、ご飯も食べて歯磨きもして、ベッドに入って話す2人。
「千陽、暑くない?」
「大丈夫、てか咲里こそ僕くっついちゃって暑くにゃ?」
「んね、暑いちゅうかなんか千陽にくっつかれるとなんか一緒に風呂入る時の感じと同じになるていうか・・・」
「ふふ、僕も。好きな人とくっついとるならそれ普通の事よ?」
「まじで?千陽もいつも?」
「うん、今咲里が意識せんごつしよる僕のこれ、咲里が好きだけんこぎゃんなっとだけん」
「そうつたい・・・男ん子のそこは普通にいつも変わったりするんかなて思って、男ん子の体の事あんま言うたらダメかなって・・・」
「ふふ、まあ下手にいじったりせんで欲しいのは正解ね。気遣いありがとう。ほんで女の子の体ん事も僕よしねえに教えてもらって知っとるよ・・・そぎゃんなっとる?」
「うん・・・いつも千陽とちゅーしたりすると勝手になりよる」
「いつも僕とのちゅーで興奮してくれとっとね、嬉しい。ねえ、さわってみてよか?僕のもさわってよかけん」
「え、うん・・・」
お互いのをちょっとだけ触り合いっこして、すぐに疲れて眠りにつく2人。
翌朝
昨日はじめてちゃんと触れた千陽のそれの感触を思い出しもんもんとする咲里だが、彼の方はあっけらかんとしてこれからのデートの準備をしており、やっぱ男の子ってすげえ進んでるんだなと感心する咲里。
「咲里どう?このネイルシール可愛いど?」
「うん、可愛いよ」
と言いながら、この可愛い綺麗な手に私のをさわらせたんだよな・・・と昨夜の事に若干罪悪感が芽生えてくる咲里である。
「えへ、よかった。咲里は準備できた?」
「うん、私女だけんそぎゃん時間かからんし」
「そうね、待たせてごめんね。僕ももうよかけん」
「んねんね、男ん子は色々大変だけんね。行こか、まず千陽ん家に荷物置きに行かにゃんたいな」
千陽もさすがに2泊もするのは気を使うので、今日はデートへ行ってからそのまま彼は家へ帰る事となっており、出かける前に着替えなどの荷物を一旦置きに行く。
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