第2話


 僕は野口和人高校2年生の17歳だ。

前髪がサラサラとしたショートヘアーで黒髪の少年だ。

小さい頃から自分で転んでケガ等をすると僕は自分の手を患部にかざすとキズがみるみる内に消えていく。

僕には不思議な能力があるらしい。

でも、そんなに簡単に、その能力を使ってはいけない。

後で苦しくなるからだ。


 私は土田奈々(18歳)茶色に染めたボブヘアーの瞳の大きな少女だ。

和人とは同じクラスメイトで2人は、付き合っている。

私は最近、和人が具合悪そうにしているのが気になっていた。

「ねぇ、和くん大丈夫?具合悪そうだよ?」と聞く。

僕は「大丈夫だよ夏バテかな」と無理に笑った。

彼女には知られたくない、僕の秘密だ。

例えば誰かに知られても気味悪がられるだろう。


 数日ゆっくり休めば体力も回復する時もあるのだが最近はダメージが強すぎるみたいだ。


 「ねぇ~和くん帰りにソフトクリーム食べに行こうよ」と菜々が誘って来た。

僕は「いいよ!早く食べたいよね」と言っていた。

そうして2人はソフトクリームを食べながら楽しそうに笑っていた。

そこへ6歳位の男の子が転んでケガをしていた。

僕は咄嗟に男の子の膝に手を当てていた。

やはりキズは治っていた。

男の子はビックリして走って行った。

菜々はそれを見ていて「何なの?今のはケガが治っていたよ?」と驚いていた。

僕は(しまったー菜々に見られたー)と冷や汗を、かいていた。

僕は菜々に「見間違えじゃないのー」と笑って誤魔化した。

菜々は不思議そうな顔をして「そっか~」と笑っていた。



  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る