第五章 いつかの未来へ 3
午前半ばにさしかかった時、ロキ(女性)は、待ち合わせの場所でライ達を待っていた。
「……少し早く着いちゃった……かな?」
そう一人、呟いた時に遠くの方から声が聞こえてきた。
「姉ちゃん、遅れてごめん。お待たせ!」
「お姉ちゃん……遅れて……ごめんなさい……」
「大丈夫、私も今来たところだよ!」
待ち合わせ場所にライとリーネが謝りながら来た。
ロキ(女性)は、笑顔で大丈夫と答え。
「リーネちゃん久しぶり。身体は大丈夫?それと、無理はしないでね!」
「うん……もうすぐ……だけど……ボクは……大丈夫……」
リーネは、言いながら優しい眼差しでお腹を擦る。
「俺も、無理はさせたくないから、あまり遠出はさせたくないけど……妊娠中は、軽い運動も必要って聞いてるし、それに今日は皆が揃う日だからさ、リーネも張り切ってるんだよ」
心配そうに、リーネを見ながら優しい口調で話す。
「フフ、リーネちゃん……そうなんだね!」
「ウ~~////」
優しく微笑むと、リーネが恥ずかしさから顔を赤くして、うつむく。
「サキが着くのはもうすぐだし、今日の予定を話そうぜ!」
ライは、そんなリーネを撫でながら、今日の予定をロキ(女性)と話し合った。
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しばらく話し合ったところで、
「皆~、お待たせ。久しぶり~元気だった?」
サキが到着した。
それも、両手に
「サキちゃん、久しぶりだね。元気だったよ。
その子達とは初めまして……だね、サキちゃんも元気だった?」
「よぉ、サキ去年ぶりだな、手紙でも聞いてたけど、可愛い子達だな。」
「サッちゃん……久しぶり……元気だね……その子達も……可愛いね!」
各々、挨拶や子供達を可愛がってると……。
「「ふぇ……ふぎゃぁあぁあぁあぁ!!!」」
盛大に泣き出した。
「「「あっ!!」」」
三人は、幼子が泣いた事にビックリして
「わぁ!大丈~夫怖くないよ、ビックリさせちゃったね、大丈夫だからね」
サキは馴れた手付きで優しくあやし出す。
「こうやってみるとサキも立派に母親してるんだな~!」
「こうやってって、何さ。私は、この子達の立派なお母さんだよ!!」
ライの軽口にサキは口を尖らせながら、抗議した。
「そうだよ……ライ君……サッちゃんに……謝って……」
リーネがライの手の甲をツネりながら、たしなめる。
ツネられたライは、困った顔をしながら。
「イテテ、サキに謝るから許してくれ、リーネ」
そんな光景を見て、
「フフ、ライ君はリーネちゃんに頭も上がらないんだね」
その言葉で皆笑い出した。
「~~/////そろそろ、兄ちゃんの所に行こうぜ!!」
他愛もないひとときの会話を過ごした四人はライの言葉で『ロキのお墓』に向かうことにした。
続く
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