第四章

第四章 とある詩人の答え 1



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お昼前に、女性が目を覚ましてきた。


「「おはようございます」」

「おはようございます。ありがとうございました」

軽い挨拶をして、出発する事にした。


「何か変わりはありましたか? 」

「何も問題はありませんでした……それと、村に着いたらお願いしたいことがあります」

少しの間をおき語り出す。

「……実は、村に着きましたら、唄わせて欲しいと思うのですが、大丈夫ですか? 」

女性「……」

細身な男性の言葉に女性は、しばし考え始める。



「私の一存で許可は出せませんが、村長にその話を掛けてみます」

「ありがとうございます。お願いします。」

頭を下げてお願いした。


「何を唄う予定ですか? 」

会話を拡げるための質問だか。

「許可を貰えた時のお楽しみにしてください。」

真意を理解出来たが、今教えるのは、不本意なので言葉を濁した。


「わかりました。楽しみにしますね。」

(…!! )


許可を取れる前提の様な話し方に、一瞬目を見張る。

「よっぽどの事がない場合は、禁止されませんよ」

笑いながら、補足説明してくれた。

「それは、嬉しい知らせです」

細身な男が心底嬉しそうに、答える。


                続く


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