第二章 逃走の物語 3

1人で一団に向かったロキを見送りながら、ミツキ達はお互いの事をもう少し話し合った。


「そういえばミツキ姉ちゃんは、どうしてロキ兄の事を最初から信頼してたの? 」

「それ、私も気になる!! 」

「私…も。」


ミツキは、困った顔をしながら、

「ロキ君に内緒にしててね……」

と、前置きし続けた


「それは……なんとなくかな……『この人なら救ってくれるかも』、って感じたの、うーん、勘……かな……」

アハハと笑いながら答える。


「そんなので、信用してたのかよ……」

「でも、確かに、私達を助けてくれたよね!! 」

「…うん!」

ライは呆れながら、サキとリーネは、お互いに頷きながら、話した。


ただ、当の少女本人は理解してない、その感情の『名』の事を……


               続く


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