第二章 逃走の物語 2


しばらく進む先で、一つの一団を発見する。


「……! 皆、止まってくれ」

警戒しながら、静止を促す。

「どうしたんだよ? 」

「何か見つけたの? 」

「まさか、追いつかれたの? 」

「また……捕まるの……やだ……よ……」


「わからない、でも……人がいる!」

四人それぞれの言葉にロキは、思案しながら告げる。


「とりあえず俺が見てくるから、皆は待っててくれ」


「待って、1人じゃ危ないよ!! 」

「ミツキ姉ちゃんの言う通りだ 」

「ロキお兄ちゃん、大丈夫なの? 」

「ボクも……怖い……よ……」



ロキは笑顔で、怖がる二人の頭を撫でながら、

「大丈夫だ。ヤバそうなら、すぐに戻ってくるから」

と告げて、その場を離れ一団の方に向かった。


                続く

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