ドキドキ☆お泊りデート!

お泊りだって

「おはようございます。りゅうさん」

「うん。早かったね。今朝の六時だよ」

「今日が楽しみだったので」


 俺は少々びっくりしたよ。流石にね休日だとしても六時に来るとは思わなかった。


「俺は逃げないからね……?」

「分かってますよ。ただ……りゅうさんに早く会いたかったっていうだけです」


 まじで吐血しそうです。結城の気持ちがいやというほどわかる。

 身長差プラス上目遣いは女性共通の兵器だと思うのは俺だけだろうか。


「じゃあ入って。今日は俺が朝ごはん作るから」

「良いんですか?」

「たまには俺に作らせてくれ」

「分かりました」

「でもちょっと早いからなんかしてようか」

「それでしたら……えっと……」

「どうした?」

「勉強……教えてください」

「ゆう頭良くなかったけ?」

「ちょっと最近浮かれてしまって」


 嬉しい理由じゃないか。まあだからといって成績不振になるのはよくない。


「わかった。どこが分からないの?」

「二次関数の定義域の動く問題が――」


 ※作者は頭が悪いので頭のいい会話なんて出来ません(文系野郎)なので割愛。

 だがその途中のイチャイチャをお届けしよう。(ここから真冬の声)


「あっそういうことですね! わかりました」

「よく出来たなゆう」


 琉斗くんが優香ちゃんの頭を撫でてますねぇ。優香ちゃんはとても緩んだ顔をしております。いいなあ恋人欲しいなぁ。

 はっ! じゃなくて真冬はあのイチャイチャを読者に届けなければならないのだっ!


「こうであってますか?」

「ああそこはこうじゃなくて判別式を使うんだ」


 上から見ているからわかる。あいつら手を繋ぎながら勉強してるぞ!

 ぐぬぬ、なんて破廉恥な!

 途中で小指をにぎにぎしやがってこのバカップルがぁ!

 ごほん。すまない取り乱してしまった。


「りゅうさん。好きですよ」 

「ああ俺もだ」


 勉強しろよお前ら! おまいうって言われそうだけど! 勉強って知ってる?!

 勉学に励めよ!


「っとそろそろ時間だな」

「もうちょっとこのままでいませんか?」


 良いって。良いって。俺の目に毒だ。失恋したばっかの俺には無理。

 ああなんかロマンティックな感じになってるし。

 顔と顔が近づいてるし。

 もう真冬……やだ。

 パタン……。



 気づけばもう八時だった。ゆうとイチャイチャしていたら時間が溶けるな。


「朝ごはん食べるか」

「はい」


 簡単にスクランブルエッグとコンソメスープを作る。

 コンソメは添加物なしのほうが棘みが無くて美味しくなる。

 スープを味見しようとした時ゆうがとんでもない発言をした。


「そういえば今日お兄ちゃんが竜胆さんに馬乗りになってたんですよ」

「ぶふっ!」


 竜胆に馬乗り? ていうかあいつそこまでいったのか。


「お幸せに、とは言ったんですが。明日帰った時ちょっと気まずくて……」

「もしそうだったらゆうが良いんだったらいつでもお泊りしていいからな」

「わかりましたっ!」


 満面の笑みでこちらを向いたゆう。コンソメをこぼしてしまいそうになるくらい可愛かった。


「今度ゆっちゃんに今朝はお楽しみでしたねって言っとこ」

「それがいいです」


 さあまだお泊りは始まったばっかりだ。

 存分にイチャイチャしよ。













今回は試験的な感じで作者視点を入れてみました……絶対いらねえ。

好評だったらこのまま。不評だったらきちんとイチャイチャさせます。

最後に宣伝を。異世界ファンタジーを書きました。ちょっと一話が長い(と言っても三千字以内)ですが読んでくれると嬉しいです。

異世界召喚されたけど知らん国のために戦うのめんどくさい……ので冒険にでかけます

https://kakuyomu.jp/works/16817330661461497997

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る