【差分】旧版 - オーンの章 03
※加筆修正前のオーンの章です。読まなくて大丈夫なやつです。
層にすればいいだけだ。内側を柔らかく、外側を
特に外側は少し工夫して水を含ませることでより肌触りをよくすることに成功している。
土と水の比率は完全に俺の感覚次第だから、これも反復練習の
過去の村人な俺
簡単に言うと、土で作ったカバーに空気を入れて膨らませたイメージだな。
大気は使わないんじゃないかって?
見えるなら何も問題ないんだな、これが。
中の大気にも保存を掛けておくのは癖だ。今は特に意味はない。
練習していた時は、これをしておかないと尻もちをついたり、作っておいた土のカバーが中でくっついたりして大変だったんだ。カバーに保存を掛けるのは最後だったからな。今思えば、もうちょっと上手いやり方があった気もする。
ちなみに、水は湖から浮動の魔素を重ねて持ってきて、ルカナで作ったバケツ型の容器に入れてある。ちなみに材質は土だ。これも今は即席。
屋敷の大きさを把握しておけば、遠くても遠隔で運べるからすごい便利なんだ。たまに失敗してびちゃびちゃになるけど。
寝る部分が出来たら、あとはベッドのフレームを土で適当に作って完成だ。
俺はシンプルなのが好きだから、色は茶色で木っぽいのに形状は金属フレームでよくある武骨なやつみたいな出来になった。
……うん。まぁ、透明じゃなくて快適に寝れたらそれでいいんだ。
あとで気に入らなかったら変えることにしよう。
ところで、部屋には今のところベッドだけだが、とりあえずこれでいい。
他の家具は必要になれば作ればいいと思っている。
今のところ、生活周りは最低限になっている、というか、最低ラインを作っているところだから、色々と充実してきてから、だな。テーブルもイスも、今あっても日中はずっと部屋の外で作業してるから必要ないんだ。
服は数枚しかないからタンスは必要ない。
スタイルチェックするようなお
小物はだいたい土で即席だから、棚すら必要ない。というわけだ。
余裕が出来るか、ちょっと休憩したい、とか、寄り道したい、とか思った時に気分転換にでも作ろうと思っている。
そんなこんなで快眠寝床を午前中に作り、午後に作るのは台所だ。
ここ数日、何を食っていたかと言えば湖で網を使って漁をして取った魚を焼いて食っていた。網は土で即席だ。網というか格子だったかもしれない。追い込み漁ってやつだな。
ある程度の空間を
まぁ、魚が取れればいいのさ。
街でなけなしの小遣いで買っていた塩が残り少ないからこれも取りに行かなきゃならない。が、まずは調理方法の充実からだ。
ずっと焼き魚じゃ飽きるからな。
それに野菜も必要だろう。そっちも
さて、水回りは魔石に頼ろうと思う。
一々湖から取ってくるのはナシだ。飲んだり料理に使ったりする分は
だから、魔石を使って水を生産しよう、というわけだ。
ちなみに、魔石、というのは魔素の結晶を指すらしい。特に濃密な魔素が数年掛けてゆっくりと結晶化したら魔石になるんだとか。これも例の魔導士から聞いた話だ。
が、ご存知の通り俺は魔素をそこそこ自由に動かせるわけだ。
これも、村で数々の失敗作の末に作り出すことが出来ている。
作り方は堅実の魔素の中に魔石にしたい魔素を閉じ込めて、ギュギューッと圧縮するという方法。
これがシンプルながら地味に難しい。気を抜くと中の魔素が出てくるし、均等に圧力を掛けないと中の魔素が噴き出してしまう。
しかし、これが最後までいけば、その中心に魔石が出来る、というわけだ。
この時、魔素は出来れば、元々ある物体の中にあるものがいい。というのも、基本的に、元々ある場所以外にある魔素は不安定になって、徐々に薄くなってしまうからだ。魔石にする場合は、濃い方が上手くいく確率が高い。
いや、一度めんどくさくて移動してやったんだが、全然成功しなくて逆に時間をくってしまったんだ。湖の水でやった時だな。水の魔石はいくつあっても困らないと思って量産態勢を作っておきたかったんだが、まぁ、ダメだった。
これも、余裕がある時に色々な魔石を作ってみたいと思っている。
例えば、土の魔石を作る場合は、土の中にできるのか、掘るのか、とかな。
ところで、俺の作る魔石はだいぶ小さい。ほんの1cm程の大きさだ。その分、一般的なもの、というか街でチラ見したモノよりかはかなり純度は高いみたいだ。
売ってたやつはなんか…濁ってたり石が混じってたりしたけど、俺の魔石は透き通っていて綺麗な感じに仕上がっている。
……小さいからそう見えるだけかもしれないけど。
磨く必要もなくこうなのだから、その純度たるや!という感じだ。
だからか、小さいけど高出力なんだ。
***
Tips
※
全身を
実家にはあるが自分の家には無い、という方は多いのでは?
※例の魔導士
主人公が村にいた頃、時々やってきた旅人の1人。
魔法に興味を持つ主人公に(暇つぶしで)色々教えてくれた。
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