第18話
進む道を決めるの?そんなの適当だよテキトー、迷ってるんだからどこに行ったって変わらない。
大切なのはどこに行くか、じゃなくてそこで何をするかだよ。
結局辿った道より結果ばかり評価されるのだから。
雑に進むべき方向を定めてかれこれ3時間、時計なんてものはないからこそ尚更どこで止まるか、それを考える瞬間がなかなかない。
全員がそれなりに疲れたら、日が暮れ始めたら、そんな曖昧なものでどうするかを決める。
「とりあえず結構歩いたけどみんな大丈夫?」
「まさかこれくらいでへばる奴なんてうちの娘息子たちにゃぁいないよなぁ?」
この人ほんとに母親かよ、と思うほどに脳筋だ。
逆に父親がなぜ脳筋じゃない?
ミラは勝手に片方が脳筋ならもう片方も脳筋だろう、と決めつけるように動いていた。
故に、この姉妹兄弟も脳筋なのだろう、と。
まあそうでは無いのだけれどもね?
「もう疲れた歩きたくない」
ルナがへばって弱音を吐く
「まだ行けるよ、まだまだ!」
意外と長男長女よりその下の子たちが体力あるのあるある。
「ミアもうむる」
最後まで喋れない程の体力、幼いからしょうがないね
「まだ、まだまだ…だぁ…」
感情をあまり表に出さないけれど熱血味を感じるタカ。さてはコイツ脳筋予備軍だな?
「じゃあここを我々の家にしようか、ちょうど近くに川もあるし何とか過ごせるだろう」
拠点が決まった
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