エレファントギャラクシー

 僕はゾウさんだぞう。今日の僕はイライラしている。なので、とある島を踏み潰すぞう。

 

 どんどん! どんどん! どんどん! と、踏んだら、タワーや大きな青い山がつぶれたぞう! ぱおぱおーん!

 でもまだイライラは止まらないぞう! 今度は他の大きな島を踏み潰すぞう。

 

 どんどん! どんどん! どんどん! と踏んだら、大きな銅像や輝く街、それに傷つけるものを壊したぞう! ぱおぱおーん!

 

 こんだけ踏み潰してもまだ足りないぞう!今度は地球を踏み潰すぞう! どんどん! どんどん! どんどん! どんどん! どんどん! と、踏んだら、地球が爆発して、僕の好きな干し草や木の皮、お友達のキリンさんにライオンくん、おいしいお水がなくなったぞう。


 どんどん。と踏んだら、僕は宇宙で彷徨っていたぞう。僕はないちゃった。

 

「えーん、僕の好きなものも帰るおうちもなくなっちゃったぞう。こんなことになるなら踏むんじゃなかったぞう!」

 イライラしたゾウさんは無重力で身体をくるくる浮かぶ。

 何でもかんでも踏み付けたゾウさんは、エレファントギャラクシーになりましたとさ。

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