第3話怪談蒐集 第一高校新聞部 その3 「空いたページ」
早速、私は新藤君のもってきた『さまよう百葉箱』をメインに文章を考えながらワードで割付を始めた。
あれ、この欄の記事も私の担当だっけ。
新藤君が声をかけて来た時にこの話を纏めてね、と言おうと見回して副部長担当の筈と私がやり始めていた。
あれ、私はいつから副部長だっけ。
ワードの担当割付が一番奥に開いていてふとそれをクリックして手前にする。
部長の名前、副部長と続いているが、副部長欄は部員が沢山いた頃の名残で2名だが、手前のページが空いていて、私は二番目の欄に載っていた。
ここ最近は部員の殆どが名義貸しの幽霊部員なので一番目のページしか使って無かったはずだ。
その空白の副部長の欄に校正担当の文字だけが残っていた。
私の欄は割付で埋まっている。
私は校正担当の空白に何かを思い出しそうになったが、私は首を振りながら私のページをそこに切り貼りして元のページを削除した。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます