7 ともだちの、ブラ


『おおかみ』のりるちゃんは、月をみながらいいました。


「もう、これ以上……ぼくたちは、いっしょにはいれないよ」


 しっぽや、みみは、しゅんとたれていて、いつものりりしさがありませんでした。



「なんで……、なんでそんなこというの?」


 『ひまわり』のサンちゃんは、いまにも枯れてしまいそうなのを、ひっしでがまんしました。

 

「……だって、ぼくらのしゅぞくは、かこにきみたちを、食べつくしてる。まわりのみんなだって、ぼくらをゆるさない」


「そんなの……、でも……」

 

「……だいじょうぶ。離れてもいても……。太陽を見る度に、きみを思い出すよ。だから……月を、星を……。夜眠る時、たまに、ぼくのことを思い出してくれてもいいよ」




 そう言って、りるちゃんは深い森の奥へと消えていきました。




 □


「……えっ、ぐ……うぐ……うぅ………………」


 ファシルが寮の談話室に入ると、床にうずくまって号泣しているナギサの姿があった。


「……えっ……どうしたんだ? ……レミア……泣かしてないだろうな?」

「……いえ。私が来た時には、既に」


 メイドのレミアが、うずくまるナギサのすぐ近くにあるテーブルを指さす。

 そこには一冊の絵本が。

 なんでも、最近流行っている絵本らしい。


「ふぁじるざぁん……、おはようございまぁす……!」


 ナギサはぼろぼろ泣いたまま、挨拶してくる。ちゃんと挨拶できてえらい。



「え? あ、ああ……おはよう……?」


 困惑するファシルに、ナギサは絵本を差し出してくる。


「――絶対に、泣きます」

 突如、そう宣告された。


 そんなこと言われても。

「……よ、読んでもいいのかな?」


「どうぞ!」

「あ、ありがとう……?」

 ファシルは困った。


(…………あまり、こういうのは見たことが……)


 ファシルの読書傾向。魔術や鍛冶の技術書、歴史などで、子供向けというのは自ら手に取るようなことはない。

 思えば子供時代も、母親に魔術の専門書を読み聞かせてくれとねだるような、変わった子供だったかもしれない。

 どうしたものかと迷いつつ、ページをめくる。


「……これは……」


 ナギサは、ファシルが黙々と本にのめりこんでいくところを、キラキラと目を輝かせながら見ていた。

 『布教』に成功したオタクが瞳に宿す輝きであった。

 

 しばらくして……。


「ふむ……」

「……ど、どうでした!?」

「……面白いね。平易でわかりやすい表現でありつつ、キャラクターや展開は、各地の伝承のコラージュだ。だが、そこに意図がないわけではない……、別々の伝承でありながら、『なるほど』と思わせる組み合わせがあって、つまり……」

「あっ、えっ、と……?? 『でんしょう』……?」

「……ふむ……。その…………」


 ナギサが言葉に詰まっているのを見て、『しまった』と思うファシル。

 自分本位な小難しい着眼点だけ話しても、ナギサには伝わらないだろう。


「……オオカミのりるちゃんはいい子だね。不器用だけど、優しい子だ」

「……ですよね!! そうなんです! この前のお話でもそうだったんですけど――」


 早口で違う巻の話にまで言及しつつ、作品の魅力を語ろうとしてくるナギサ。

 『刀』や『剣術』の話でも楽しそうだが、まだまだ他にも彼女の好きなものはあるようだ。少し戸惑いつつも、ナギサの好きなことを知れたのは嬉しい。




 けれど、僅かな後ろめたさも、一つ。


(…………あの『ひまわり』のキャラは、……少し、よくわからないかな……)


 ほんの些細なことだ。ナギサの好きな話に水を差したくはない、とファシルは小さな引っ掛かりを忘れることにした。





 □



 

 ――――事件は、脱衣所で起きた。

 

「ナギサー、悪いね。タオル切れてるから補充しておくよ」


 『あっ、ありがとうございます~……!』という声が浴室から響く。

 ナギサは『こちら側』の文化に疎い。

 こちら側……、つまり、マガハラと強力な魔族・魔物の生息地で分断された大陸を《ノインディクサ》と呼ぶ。

 こちらの文化を『ノイン風』というようなこともあるが、そうはいってもこの大陸も広い。

 なので、より厳密には《王都エシルガード》風の文化といったほうがいいか。




「…………包帯……?」


 ナギサの脱いだ制服の横に、なぜか包帯が置いてある。





(なんだこれは……? ナギサはここ最近、一切ケガをしていないはずだが)


 驚くべきことだが、ナギサには攻撃が当たらない。ファシルも、ギルナも、ナギサに攻撃を当てたことは一度もないのだ。

 ケガをしているわけではない――少なくとも、止血のためではないはずだ。血は一切付着してない。

 では、なぜ?


「……ナギサ、この包帯はどうしたんだ?」


「え? 包帯? どこですか?」


 浴室から聞こえるナギサの声は、本当になんのことかわかっていない様子だ。


「これは、ナギサのものじゃないのか?」


 レミアが置いた、という可能性もあるか……とファシルは思い至る。

 浴室の扉を少し開けて、中にいるナギサに包帯を見せて確認してみる。


 瞬間――……、


「……ファシルさぁん!!? ななな、にゃにを!?」


 突然、ナギサがファシルの手から包帯を奪い去る。



「なんだ!? 浴室を走るのは危ないぞ!?」


「こっ、これ……、わたしの、サラシ……! え、っと……包帯じゃなくて、……下着? みたいな!?」


「下着!?」


「だ、だいじょうぶです、わたし、ケガしてないです! だいじょうぶです!」


「そ、そうか! それは……その、すまなかった……!!!」

 


 それだけ言って、ファシルはそそくさと浴室から去った。



 □



「うう~……やってしまった……」


 自室のベッドにうずくまって唸るファシル。




 ファシルリル・ヴァナルガンドは、今でこそ、《勇者》の地位から落ちてはいるものの、以前までなら圧倒的なカリスマを纏う、誰しもが憧れる偶像だった。

 ただ、そういう『イメージ』に拘って、囚われることが、良いことだとも思わない。

 しかし、ファシルは自身でも欠点の自覚はありつつも、他者に良い恰好をしてしまうところがある。

 自覚はある。

 治したい悪癖でもある。

 それはそれとして、ナギサの前では良い恰好がしたい願望が捨てられない……。

 この矛盾の塊が、ファシルリルという女であった。


「うう…………これじゃ変態ではないか……」


 怪奇! 浴室に突撃して、脱いだ下着を見せつける謎の性癖女!


「こんなはずでは……」


 しかし、それはさておき。


「…………あれ……、ナギサの……、む…………。……体に……」


 ほんの少しぬくもりの残るサラシに触れた手を握りしめるファシル。

 牙が疼く。

 ……これ以上はいけない。また偽装魔術が緩んでしまう。


 □


 ――翌日。


「今日は学園の外に買い物にいかないか?」


 ファシルリル・ヴァナルガンドは、切り替えが早い女なのだ。

 昨日の小さな失敗は、もう引きずっていない。

 そして、失敗から学ぶことができる。


「お買い物……ですか?」

「ああ。……そういえば、こんなものもあるらしい」


 そう言って、一枚のチラシを見せる。

 ――『月光とひまわり』。オオカミのりるちゃんと、ひまわりのサンちゃんの、あの絵本。ナギサの好きな絵本の限定グッズを販売するイベントがあるらしい。


「ぜったいにいきましょう!!!!!」

「う、うん……、食いついてくれて嬉しいよ」


 予想以上に食いつきに気圧されるファシル。

 そういうわけで、今日は二人で街へおでかけだった。


 □


「……どっ、どどどどっ、どういうことですかぁ!?」


 やってきたのは、流行の最先端 《メングラッド・ノルニル》。

 誰もが憧れるブランドだ。


「……どう……とは……?」

「い、いいですか、ファシルさん」

「うん……?」

「……わ、わたしは実は…………オシャレをすると……死にます!!」


 大真面目な顔で言うナギサ。


 ファシルはしなやかな指をナギサの顎に添えると、彼女の顔を上げさせて、その瞳を覗き込む。


「うわ、ぁ……ぅ……????」


「大丈夫。それは昨日までのことだ。今日のナギサは死なないよ」

「……い、いや、あの……! でもでもっ、店員さんとかに話しかけられたら、その場で! その場で、ジュッ、って、消えますよ!? 良い顔で良い声で良いセリフを言ってもダメなものはダメですからね!?」

「……そうかい?」


 ファシルは考えるフリをして、視線を虚空へ向ける。

 いきなり『良い顔』と言われたので照れたので、耐えた。ナギサは勢いがついてると平気で恥ずかしいことをいうが、自覚がないのでタチが悪すぎる。


「……大丈夫さ、私がキミを守るよ」


「…………………………、い、いきましょう」


(ちょろい…………)


 ちょろいナギサも可愛くてクセになりそうだった。




 帰ったらレミアに『気持ち悪い性癖ですね……』と叱ってもらおう。レミアはそれくらい言うだろうな……という信頼がある。

後ろにしがみついてくるナギサとともに、店内へ入る。

 戦っている時はあんなにも強く凛々しいのに、戦いが終わった途端に怯えた小動物になるギャップ。


(罪な女だ、キミは……)


 ナギサといると、『脳内レミア』が『ちょっとクサいのではその表現?』と無粋なツッコミをしてくるようなことばかりが浮かんでしまう。





 

 □


 店内に入ると、ファシルは店員に声をかける。

 なにやら知り合いのようで、会話の内容はナギサにはわからなかったが、楽しそうだ。


(…………ファシルさん、こんなオシャレなお店にも慣れてるのかな……さすがだな……)


 どれだけファシルが勇気づけてくれても、やっぱり怖いものは怖い。

 それでも。


「怖がるのは、あとで……っ」


 小さく、小さく、そっとつぶやく。


 ――あの日から。

 ファシルが勇気をくれて、そのおかげでギルナとパーティーを組むことができた日から、ちょっとしたおまじないになっている。

 他人からしたら、些細なことかもしれないけれど、ナギサにとっても、大切なことだったのだ。


 ――その時、なにやらファシルが耳元に顔を寄せてくる。

 ファシルの顔は、ただ近づけられるだけで、心臓が跳ねてしまう凶器だ。

 鼻筋や眉、唇、肌艶……。

 雪のように白い肌に、白い髪。


 なんど見ても、見慣れない。

 絵画が動いているかのような、幻想的な美しさ。


 例えば美しい刀の刃文のように、近づいて光の加減による映りかたの微細な違いまで見ていたくなるような……。


(うう~……だめだめっ。変な子だと思われる、田舎者思われる、キモがられる、きらわれる……、ファシルさんにきらわれたくない……っ!!!)


 ぎゅっ、と目をつぶって顔をそらす。


「……あ、ごめん。いやだった?」

「いえいえいえっ……、まぶしくて……」

「私の顔……光ってる……?」

「きらきら輝いていますっ!」

「…………、そうだったのか……」


 ファシルは、ナギサがおかしなこと言っちゃった! と思うようなことでも、とりあえず一回受け止めてくれる。


 もしかして、ファシルにも少し変わったところがあるのだろうか? と思うが、失礼なのでそんなことは考えないようにしよう。


「……ナギサ。今日はね……、その……ブラを、買おうと思うんだ」


「ブラ……????」


「これだよ」


 ファシルが指さした先には、女性の上半身を模したトルソーが。その胸元は、ふくらみを包む布で覆われており、精緻な刺繍が施されている。


「お、おおお……!? こっちの国の下着……です……?? 本で見たことある……かも……? これが、あの、伝説の……。それは……ファシルさんと……おそろい……ですか?」


「ん……?? えぇと……それは……」


 ファシルは、はしたないと思いつつ、着ていたブラウスのボタンの外して、胸元を開く。


「……ナギサ……私の、ブラを、確認してもらえないだろうか」


「うぇっ!? なっ……ど、どうして!?」


「完全に同じデザイン、というのは難しいが……、色や模様が似ている……くらいなら可能かもしれない。その『定義』を、ここで決めておきたい」


「……てーぎ…………ていぎ……??」


「おそろいのブラ……。キミのその願いを、叶えさせてくれ」


「な、なるほど……!? わかりました!!!!」



 またもや、ナギサはちょろかった。


 □





「で、では……ァ、……しッ、失礼、しまぁァす、すぅぅぅ……っ!!」

 

 ――どうしたこんなことになったんだろう? 

 

 と正気に戻ってはいけない。


 ナギサも、ファシルも、うっすらとそんな気はしていた。





 ファシルの胸元のボタンを外す手が振るえる。

 ナギサは必死に振るえを抑える。

 神器と戦う時より、緊張している。

 だが、それはファシルの覚悟に失礼だ。

 ファシルの体に触れる。

 ファシルの体を見る。


 それは、ナギサにとって独特の意味を持つ。

 ナギサは、幼い頃から《ブランク》であることにより、『信仰』というものから距離を置いてきた。

 さらに、通常はありえない極東の国 《マガハラ》と、西の大陸 《ノインディクサ》を行き来するという経験をしているせいで、『常識』というものがまるでない。

 『常識』とは、同じ土地に、文化に積み重なる。

 ナギサには、その『積み重ね』がないのだ。


 だからナギサは、『神器』に対する信仰がない代わりに、『刀』や『戦い』に対して、独自の執着を持っている。


 つまり、簡単に言うと、『刀』とは、ナギサにとっての《神》なのだ。


 ……そして、ナギサはファシルに対して、同様の感覚を抱いている。


 触れるだけで、自身の汚れがついてしまうような不安がある。

 たとえば、剣士は『刀』の手入れをすることは、そこに神聖さを伴う。


 しかし、ナギサが自身を『汚れ』を捉えれば、ファシルはそれを否定することもわかっている。

 だから……。


(……わたし、なにやってるんだろう……!? いいのかな……? ともだち、って、こういう……もの……!?)


 本で見た。

 『ともだち』は、『おそろい』をするものだ。

 間違ってない。

 間違ってないはずだ。

 『おそろい』は、大事なのだ……!!

 

 ――――しかし、『ブラ』はどうなのだろうか?


 ともだち同士とは、ブラをおそろいにするのだろうか?


 わからない。


 ――――本に、書いてなかったから!


(……剣術と、同じだ! 本に書けることなんて、限界がある。実戦で、感じ取っていくしかないんだ……!! そういうことなんですね……ファシルさん!!)


 『ともだち』は、むずかしい。


 ブラウスをはだけさせて、雪のように白い肌が、細い肩が、鎖骨が、露出する。

 豊かな胸元、ワイヤーが柔らかい肉に食い込んで、へこんでいる。そのどれもが、ナギサには初めてで、見てはいけないものを見ている気がしてくる。

 


 自分と異なる他者の体。

 貧相な自分の体に対して、何か悲観的なことを思ったことはない。

 なぜなら、どうでもいいから。

 胸など、ないに越したことはない、動きやすいのはいいことだ。

 ナギサが自身の肉体に求めるのは、『機能』だ。

 『かわいい』に憧れがあっても、そこは戦いに対しての『機能』が勝つ。

 

 しかし、だからこそ。

 ファシルの体は、強烈に、自分とは『違う』という差異が明確だ。

 

 『違う』という未知が、ナギサを狂わせていく。





「…………触ってみるかい?」


 不意打ちであった。



「……ひっ……!? さ、さわ!? そんな……わたしなんかが、汚れが……」


「む……。なんだそれは? どういうことだ?」


「あ、あの……、マガハラで、『仁王像』って……すごい、筋肉ムキムキバキバキの、木彫りの像があって、筋肉で! すごく、ありがたいもので……」

「木彫りの像……? ……神聖なものに触れられない、というような話か?」

「あっ、はい、それです、そういうこと!」




「……ふむ……、では――――、」

 ぐい、とファシルさんは強い力でナギサの手を掴む。





(え!? なに!? あっ、ずるい、この人、魔力で力を強化してる!? なんでぇぇ!!!?)


 戸惑うナギサ。

 これが戦いなら、腕を掴まれたぐらい、どうとでもなる。

 力で対抗してもいいし、相手の力の流れを利用して、重心を崩してもいい。

 こんな状況、どうとでもなる。


 でも、今はダメだ。

 戦いじゃない。


 ナギサの頭は、もうファシルの漆黒のブラジャーに包まれた胸のことしかない。


 そして……、



 ぐい、と無理やり、ナギサの右手が、ファシルの胸に押し当てられた。




 むにゅん……と、指先が豊かな肉に沈んでいく。肌ざわり、温かさ、柔らかさ……、どんな観点からでも、今まで触れた物質の中でも、一番優れている思う。


「なぁ、……な、なんで……!?」




「壊したくなった……、キミの中で、無駄に、過度に持ち上げられた私をね。私が、キミに触れてほしかったんだ……どうだい?」


「やらかくて、すごいです」


「そ、そうかい……? ありがとう……」


 ファシルが手を離すと、しなしな……としおれていくように、ナギサが崩れ落ちる。

 崩れたナギサを見て、頬を赤くしたファシルは満足げに笑っていた。





 

 □



 ――――本当に、ずっと、私はなにをやっているんだ……? と。


 さすがにファシルも、自分で自分が恐ろしい。





 それから、ナギサの胸のサイズを測って、ナギサに似合うブラをいくつか選んだ。

 下着一つ買うのにも、なんというか、大事件だった。

 一仕事終えた、とそうファシルが思った時だ。

 今日買う分は選んだが、もう少し別の服を試している時だった。




 ――その時は、あっさりときた。



 ファシルは、『吸血鬼』であることを、どうしても他人に明かせない。


 それは、差別に怯えているからだけではない。


 もちろんそれもあるが、もっと深い部分で、トラウマがある。


 ファシルが吸血鬼であるということは、『ルミリフィア・アウルゲルミル

』には、どうしても許せないことだった。

 一緒に世界を救った仲間でも、小さい頃から共に修行した仲間でも、それでもだ。

 どれだけ深く、通じ合っていると思っていたとしても。


 それが一瞬で壊れてしまう、許せないことは、ある。


 当たり前だ。

 現在の人類史千年の歴史は、魔族との争いの歴史なのだから。

 アウルゲルミル家は、魔族狩りの一族。

 一族の血には、魔族への憎悪がしみ込んでいるのだろう。




 きっと、誰しもが、その血に呪いを宿している。


 透明な血など、ありえない。






 だから――――


「ファシルさん……、さっきから、口元の術式が乱れてますけど、大丈夫ですか……?」


 ナギサが、左目にかかっている髪をかきわけながら言う。


 本当に、軽い調子で、なんでもないように。

 まるで、口元にケチャップがついていたくらいの、それくらいの、気軽さで。


「……え?」


 気づくべきだった。


 わかっていた、はずだった。

 

 ナギサの目には、なんらかの『術式を見抜く力』がある。


 であれば、偽装術式など、意味をなさない。

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