第六話 立ちはだかる壁
「ご、ごめんなさい……痛くないですか?」
くりくりとした可愛らしい目が、俺を見下ろしていた。何があっただろうと思い返すと、彼女の後ろに本棚が見える。そうだ、本を取ろうとハシゴに登ったミオ様が落ちるのを見て、思わず飛び込んだんだ。ここから見上げると、かなりの高さを落下した。しかし無事滑り込んで受け止めることが出来たらしい、彼女は慌てて俺の上から退くと、こちらを心配そうに覗き込んでる。
「気をつけなよ、姫ちゃん。本取るぐらい誰かに任せなよ」
「申し訳ございません。ミオ様がご自分で取りたいと仰りましたので、私がそれを容認してしまいました」
ハシゴの傍にはメリアちゃんがいて、自分が守れなかったことを悔やんでいるようだった。まあ子供が自分であれこれやってみたいという気持ちを、大切にしたのだろう。十四歳になって、彼女が大人ぶりたい気持ちも分かる。
ミオ様を立ち上がらせているメリアちゃんを眺めながら、俺もすぐに立ち上がる。が、腰を打ったらしい。すげぇ痛い。
「ユウキさん……もしかしてどこか痛い? 私が重いんでしょうか……?」
「いや、全然。綿菓子が振ってきたのかと」
「そしたら……私は飛んでっちゃいますね」
ふわふわ飛んでいく自分を想像したのか、彼女は可笑しそうにくすくす笑っている。どうやら誤魔化せたようだ。そんな俺を見てメリアちゃんはこっそりと「後でちゃんと手当してくださいね」と耳打ちした。彼女には腰の状態を気づかれているようだ。
「ユウキさんが図書室にいるということは、お仕事ですか?」
「まあな。少し調べねぇといけないことがあってさ」
「ねーねー、何調べてるの?」
ミオ様が教えてと強請るように俺の体を軽く叩くと、キラキラの瞳を向けてくる。流石に「今回殺すやつが作家だから、近づくために知識を詰め込んどくんだ☆」なんて言えないので、適当に誤魔化すための理由を考えた。
「ユウキさんは秘密にしないといけない情報も扱っておりますから、姫が危ない目に遭わないように簡単にお教えできないのですよ」
「えー、私が知ってたら怖い人に狙われるからですか?」
「そー言うこと、姫ちゃんは賢いねぇ」
メリアちゃんのナイスフォローで彼女は納得したのか、「へぇー」と声を漏らしながら何度か頷いている。これで今後も、ミオ様を守るために教えられないと言えば誤魔化せるようになった。メリアちゃんにありがとうとウインクをすると、彼女は微笑んだ。
「姫ちゃんはなに読もうとしてたの?」
「あ! 駄目です! 見ないでください!」
彼女が抱えていた本を取って表紙を見ると、お姫様を抱き寄せる王子様が高らかに剣を掲げていた。多分ラブストーリーなのだろう、思春期の少女らしい可愛らしいチョイスだ。この白いコートを身に纏う格好の良い王子様が、彼女の好みなのかもしれない。
俺から乱暴に本を取り上げたミオ様は、恥ずかしそうに瞳をうるませていた。
「見ないでって言ったのに、酷い……」
「ユウキさん、最低ですよ。姫を泣かせるなんて」
「わー! ごめんね姫ちゃん! 許して? ね……?」
何度も何度も頭を下げると、彼女の機嫌が元に戻ったのかこくこくと頷いている。どうにか許して貰えたようだ。王に告げ口なんてされたら、胴体と頭が永久の別れになるかもしれない。
「私はお部屋に戻りますので、ユウキさんもお仕事頑張ってくださいね」
「おう、ありがとう」
ミオ様とメリアちゃんが図書室から出ていくのを見送ってから、俺も仕事に取り掛かることにした。
それから数日後だろうか、理由は伏せられたがミオ様の部屋に来て欲しいとメリアちゃんから連絡を貰った。もしかして前に泣かせた事を根に持ってて、何かされるのだろうかと少し心配になる。全裸で街中走れって言われたらどうしよう。
緊張気味に部屋の前に立つと、ノックをしてから役職と名前を名乗り入出許可を求める。するとすぐにメリアちゃんが扉を開けて俺を確認して、ミオ様に伝えた。
「は、入っていいですよ!」
「うい、失礼しまーす」
適当に挨拶して開かれた扉から入れば、それを咎めるようにメリアちゃんに背を叩かれた。真面目にやれということらしい。この態度でまた減点されて、罰が更に酷い内容になったら大変だ。
しかし、椅子に座り俺を待っていたミオ様の表情を見るに、どうやら罰などではないと分かる。なんだか恥ずかしそうな、そして何か期待しているようで、そわそわとしていた。
次に目に付いたのは、彼女の斜め前に設置されているトルソーだ。そこには真っ白なロングコートが飾られていて、光に当てられ輝いているように見える。前にミオ様が借りてた本の、王子様のコートみたいだった。この距離からでも、高い生地が使われていると分かる。
「どなたかへの贈り物?」
「はっ、はい! 贈り物です……」
「え、ていうか男物だよね。へー、姫ちゃんも隅に置けないなぁ。がはは」
知らなかったが、もう他国の王子との縁談があるのだろうか。まだ幼いのに王族というのは大変だなと思うが、彼女の様子を見るに嫌な相手では無いのだろう。俺が呼ばれたのは、届けて欲しいということかもしれない。そのついでに、相手のことを探って欲しいということだろう。
「好きな食いもんから好みのバストサイズまで、きっちり聞き出して来ますよ。俺、結構口上手いからちょちょいとね」
「バ、バスト、サ……!?」
「ユウキさん、一回口閉じて下さい」
メリアちゃんは微笑んでいるが、オーラが黒い。ちゃんとミオ様の話を聞いてやれということだろう、俺は口にチャックをするように横に一線引くと、指で丸を作って見せた。
ミオ様は不安そうにメリアちゃんのことを見て、彼女が微笑んで頷くのを確認すると大きく息を吐く。
「あの、このまえ図書室で助けてくれたので……その褒美です」
「……え!? てことは……ソレは、俺にくれるって話?」
「は、はい! その、ユウキさんはずっと真っ黒なお洋服着てますけど、そのー、白いお洋服も似合うのではないかと、思った次第でして……」
早口で恥ずかしそうにごにょごにょ説明する彼女は、俺の反応を待っているのか上目遣いにこちらを見ている。あんな事で褒美が貰えるなんて思ってなかったが、貰えるなら当然欲しい。
「これ貰えるわけ?! えー、着てみたい! 貸して貸して!」
「部屋では静かにお願いします」
ミオ様から許可を貰ったメリアちゃんがトルソーからコートを脱がせると、俺の後ろに回って袖を通させた。俺の体にしっかりと合ったコートを纏うと、ミオ様に見せるように腕を広げる。
「どう?」
「似合ってますよ! えへへ、あの……気に入ってくれました?」
「勿論、凄く嬉しい。感謝致します、ミオ姫様。これからもこの褒美に見合うだけの忠義を尽くさせて頂きますので、どうぞご期待ください」
畏まり優雅にお辞儀をしてそう告げれば、彼女は嬉しそうに頬を染め喜んでいた。暗殺の仕事をする時は流石に目立ちすぎるし、返り血が着いたら大変だ。これは城内で業務をする時に着させてもらおう。
しかし気に入ってる家臣一人のためにここまでするなんて、彼女は贈り物が好きなのかもしれない。
「一生懸命考えて選んだので……大切にして下さいね──」
―――
──ゆっくりと目を開けると、ミオと目が合った。
さっきも見たような、なんて思いながら、泣き出しそうな彼女の頬に手を伸ばす。すると、優しく手を重ねられた。
「よかった、生きてたっぽいわ……」
「ユウキさん、ごめんなさい……!」
「いいよ、もう。泣くな、大丈夫だから……」
柔らかいものに寝ている、これは恐らく彼女の太ももだ。やったぜと大声で叫びたい気持ちとは裏腹に、体を起こすと後頭部に痛みが走り顔を顰めた。手で触れると、包帯が巻かれている。確認するように頭をぺたぺた触ると、綺麗に処置がされていた。
「え、姫ちゃんって包帯巻けるの……?」
「私だって、やれば出来るんですよ」
ふんっと胸を張った彼女のおっぱいが僅かに揺れたのを横目で確認しながら、こんなこと出来たんだと感心する。どうせ巻いたとしてもぐちゃぐちゃの何かが完成するだけだと思って期待してなかったが、いつの間にか成長していたのだろう。
「つーかここどこ?」
「倒れた場所のすぐ側に洞窟みたいなのがあって、そこに移動しました」
「俺の事引き摺れたの? 逞しくなったなぁ」
「えへへ、結構重かったです」
七十キロと少しぐらいあるだろう意識のない俺を、一生懸命引き摺って安全な場所まで避難したのだ。彼女もかなり疲労している。俺が死ぬかもしれないという不安から、余計にしんどかっただろう。
外を見ると、明るかった空が暗くなっている。ここで一夜過ごした方がいいかもしれない。
「外が明るくなったらまた進もう。それまでここで待機だ」
「分かりました……っわ」
再びミオの膝に寝転がって、彼女を見上げた。自分のせいで怪我をしたと負い目を感じているのだろう、彼女は抵抗せずに頬を染めながら斜め上を向いている。見上げると言っても、彼女の胸が僅かに視界を遮って顔は見えずらい。夢と希望が詰まった二つの膨らみは、下から見たらまた別の良さがあった。
「お、お水飲もうかなぁー……ぁっ、蓋が……!」
「ぶぇっ」
水筒を開けたはいいものの、蓋を転がしたようだ。それを取ろうと体をかがめた彼女の胸が、俺の顔に押し当てられる。とても柔らかい。遠くに飛んだのかもう少しと体を伸ばすと余計に押し付けるようになって、先端が俺の鼻先に押しつぶされたのかびくっと体を跳ねさせた。
「ひ──っ!?」
「──はぁっ……苦しかったが天国だったな……」
「え!? あ、ごめんなさい!」
俺の状況が分かったのか、ミオはなでなでと頭を撫でてきた。お詫びのつもりで撫でているのだろう、だからあんまり元気にならないで欲しい俺の下半身。
それから少し食べ物を胃に入れて、二人で朝になるまで待った。本当は早く出たい気持ちであるが、暗い中この道を進むのは危険すぎる。
「ここ、結構寒いですね……」
「よいしょ。ほら、もっとこっち来て」
体を起こして壁を背もたれに寄りかかると、彼女を抱き寄せて密着する。温めるように腕を擦ると、ミオは目を閉じて頭を肩に乗せてきた。手のひらに触れると、彼女から手を握ってくる。
「ユウキさん……」
「ん? ……んぅっ……」
名を呼ばれ彼女の方を向くと、唇が重ねられた。堪らず彼女の唇を舐めると、薄く開かれる。そして舌を絡め合えば、熱い吐息がお互いにかかった。
指を絡め合わせて、互いを求め合えば幸福に包まれる。ゆっくりと気持ちを紡ぎ愛を囁けば、彼女は優しく微笑んだ。その心地良さにうとうととしてきて、唇を離すと二人でゆっくり目を閉じた。
────
──朝日が目元にあたる。
気がつけば夜が明けていて、眩しさを堪えながら目を開けた。隣を見ればミオがこちらに寄りかかって寝ている。ちゃんと睡眠が取れていることに安堵しながら、彼女を軽く揺すると声をかけた。
「ミオ、朝だ。出発するぞ」
「ん……はい……」
目を開けたのを確認して、荷物をまとめる。この洞窟はかなり長そうで、奥まで行けば隠れられそうだが長期の潜伏には向かないだろう。少し外に出て周りを確認していると、ミオの準備が出来たので洞窟を後にした。
「頭、痛いですか……?」
「いや、全然。石頭だから多分岩に勝てたわ」
「そ、そんなことあるんですか……!?」
正直言えば、そんなことは無い。凄く痛いしずきずきする。
しかし本音を言ったら心配するのは目に見えている。ここで俺がやるべきことは強がって誤魔化す、だ。脳に障害などがなければいいが、現状どうすることも出来ない。ここからはもう、気持ちの問題だ。
「しっかし、問題は馬だな」
「流石にどっか行っちゃいましたよね……」
一直線に進んで来たため、もし頭がいいなら引き返すということが出来ているかもしれない。流石に奥まで走っていったとなると無事は確証されないが。それに足を失った俺達はかなりタイムロスをする。計算が狂った上、帝国付近で馬を調達できそうな場所を俺は知らなかった。
「ここ抜けないことには始まんねぇな。一旦上に上がって、最初に歩いてた道をまた進もう」
「分かりました。結構急な斜面ですね……!」
滑り落ちてきた坂は確かに急だが、登れないこともない。何か突き刺して支えになるような棒でもあればいいが、そんな都合のいいものはなかった。
ミオが着いてきているのを確認しながら登っていくと、暫くして突き出した岩が見える。多分これで頭を打ったんだろう。
「うわ。血痕付いてるわ、ウケる」
「何も面白くないですよ!」
怒った衝撃で少し落ちそうになったミオを支えると、またゆっくり登って行った。暫くして、坂道の終わりが見えてくる。焦らず一歩一歩進んでいけば、ようやく最初の道に辿り着いた。息を荒らげているミオに手を伸ばして引き上げると、互いに笑顔を浮かべ合う。
「はぁっ、はぁ……よかった……」
「どうなる事かとォ──っ!?」
気配がして振り返ると、そこにはヤツが俺達を待っていた。それは──置き去りにした、馬だ。ぶるるっと嘶くと、ミオに頭を擦りつけている。
「わっ、待っててくれたの? ありがとう……!」
「お前の事飼い主だと思ってんのかな、結構可愛がってたもんな」
道中に馬に構ったり餌やりをしていたのはミオだった。恐らく、彼女の帰りを待ってくれていたのだろう。なんてラッキーなんだ、このまま順調に事が進めばいいが。そう願いながら馬に水をあげると、また道を進み出した。
このまま進むと恐らく今日の夜には抜けられるだろう。もし夜が来ればまたどこかで朝を待つしか無くなるので、なるべく早く抜けたいところだ。もう絶対転ばないようにと、ミオは足元をしっかり確認している。
「ちゃんと前も見ろよ」
「はい、今度は大丈夫です……!」
少し危険な目に会いつつも、夕方頃には遠くに平坦な道が見えた。それを見て互いに顔を見合わせると、笑顔を浮かべる。一度地図を広げて、恐らく現在地であろう場所を指で丸を書くようになぞった。
「ここを出たら南西にまっすぐ。そうしたら帝国に着くはずだ」
「長かったですね……もうちょいです……!」
もう少しで安全な道に出る──と、思ったその時。
ぞわりと嫌な空気を感じて、ミオの腕を掴んで歩みを止めさせた。その場でしゃがんで待てと指示すると、身を屈めて周りの様子を伺う。
そして、ソレを発見して思わず舌打ちが出る。これから通ろうと思っている場所に、何故かリネットの兵らしき人物が立っていた。そこに見えるのは一人だが、恐らく他にも近くに控えているだろう。
「くそ、なんでバレてるんだ……?」
すぐに計画の変更をしなければいけない。ミオの方へ戻ると状況を知らせる。もう一度地図を広げて地形を確認して、とある場所を指で叩いた。
「ここに林がある。一旦ここに身を──」
「──居たぞォッ!!」
大声に振り返ると、リネットの国章が刻まれた鎧を着た兵がこちらを指さしていた。すぐに懐から鐘を取り出して大きな音を鳴らしている。仲間を呼ばれた、このままでは囲まれて捕まってしまう。ならば、一度足止めするしかない。
「ミオ! さっき言った場所に馬で走れ!」
「ユウキさんは?!」
戸惑った様子の彼女に視線を向けると、軽く頭を撫でた。俺の様子で気持ちを理解してくれたミオは、少し迷った様子だったが頷いてから馬に乗るとすぐに走り出す。乗馬の訓練を受けてくれててよかった、今でも覚えているのは本当に幸運だ。
ある程度足止めして、俺一人なら恐らく突破できるだろう。そして後に林で合流すればいい。道を戻って、視界の悪い場所に隠れた方が有利に戦える。しかし、ミオが走り去った場所に注意が向かないためには、俺が目立つしかないだろう。
「テメェそれ寄越せやッ!!」
「ぐぁっ!」
俺達を発見してしまった哀れなクソボケ兵士に一発拳を叩き込むと、ふらついた隙に背後に回って腕で首を絞めた。締め上げて暫くすると落ちたらしい、ぐたりと力が抜ける。そいつからさっきの鐘を奪って、カンカンとデカい音を鳴らしながら開けた場所へ走った。
これで兵は全てここに集中するだろう。あとはどうにかそいつらを撒けばいい。もしここに兵を置けたとしても、精々五、六名程度だろう。それ程可能性の薄い道であったはずなのにと、苛立つ気持ちが抑えきれない。
そして──俺は、足を止めた。
「──ははっ、マジかよ……」
突破が、不可能に近くなった。
何故このルートが割れたのか、ずっと感じていた不安は何が原因なのか。
その答えが目の前に立っていた。
黒い足鎧を装備し、片手剣とシールドを構え待っているのは、今の俺にとって最大の''味方''であり''敵''であったのだ。
「だよなぁ……ここが分かるのは、お前しかいねぇ──待たせたな、ヒロ」
「……ああ」
用済みの鐘を投げ捨てると、懐に仕舞っていたナイフを取り出した。刀身に月の光が反射して、獲物の血を求めるように怪しく光る。それをヒロに向かって構えると、目だけで周りを確認した。俺の鳴らした鐘の音を聞きつけ、兵達が集まってくるのが見える。ヒロが居る中で囲まれれば確実に負ける。
「近づくなァ! 俺が仕留める!」
ヒロが制するように剣を横に向ければ、兵達は互いに目を合わせると頷いて後ろに下がって言った。上官であるヒロからの命令であれば、従わざるを得ないのだろう。
ヒロはこちらを向いて、再び剣を構えた。
「……俺に言ったな、メリアを泣かせるなって」
「ああ、言った」
「だから──これが俺の答えだ」
ヒロは覚悟を決めている。
それが、目を見ただけで伝わった。
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