第14話 富士川クラフトパーク、セルバみのぶ店、帰路

 国道300号と国道52号の合流点である上沢交差点から、西に少し高台を登れば富士川クラフトパークがある。

 花と手工芸をフューチャーした公園で、道の駅「道の駅みのぶ」も内包している。

 広大な敷地には広場・カヌー場・花壇の迷路・バラ園・日本庭園・工芸展示館・観光案内所などがある。中心部には大きな広場やカフェもあり、どこかの児童たちや家族連れが楽しんでいた。


 アーチ状に並んだ建屋には、地域の手工芸を紹介する施設が入っている。

 作品の展示会なども行っているようだ。

 来訪した時には、下山衆という宮大工集団について展示がされていた。木材を釘や金具を用いず繋ぐ「継ぎ」のサンプルや大工道具、施工事例が見られた。

 どうやらNHKの地方版か何かで紹介されたらしく、それを見たという老夫婦が鼻息荒くスタッフの元職人さんへ話しかけていた。



 帰りがけに、地酒でも買っていこうと地域の大型スーパー「セルバみのぶ店」に立ち寄る。早川と富士川の合流点の洲に立地しており、ドラッグストアやホームセンターも隣接している。地元の生活用品モールといったところ。

 この施設は、何度も言及している作品ゆるキャン△の主要登場人物2名のアルバイト先のモデルになった店だそうだ。駐車場に着くと、何やら撮影に興じる人を発見。聖地巡礼者だろうか。

 店内に入ると、中々の品揃え。

 地方のスーパーでの楽しみの一つにその地方ならではの食材や総菜を探すことがあるが、流通の発達により昔ほど地域性が感じられないことは残念。

 酒コーナーに行くと、ここはきちんと地酒や地ワインが。4合ビン日本酒を3本とワインを1本かごに入れ、レジへ向かう。

 途中、ゆるキャン△コーナーを発見。クリアファイルやステッカー、文具といった一般的なファングッズだけでなく、書籍・衣類・食品など様々な関連商品が8畳間ほどのスペースに並ぶ。かなりの力の入れようだ。

 しばらく眺めていると、先ほど店外で撮影していた人がコーナーを撮影し始めた。やはり聖地巡礼者だったようだ。



 時間的に身延山まで刊行する余裕は無かったため、飼い猫の待つ自宅へ。同行者も満足した様子であった。

 往路に比べて1/3ほどの時間で到着。

 ほったらかしを非難する猫の鳴き声に応えつつ、荷を下ろす。さて、のんびり旅行記でも書こうか。

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甲斐の国旅行記 2021年11月10日~11日 コトノハザマ @kotonohazama

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