第13話 身延駅周辺
下部温泉から国道300号を西へ、波高島トンネルを抜ければ目の前に富士川が現れる。下部温泉駅からは2km弱の距離だ。
川を渡る富山橋の手前で左折し県道9号を車で10分ほど南下すれば、海鼠壁の和風建築を模した店構えが並ぶ通りに出る。身延町目抜き通りである「しょうにん通り」だ。商いの商人ではなく、日蓮聖人にちなんだ通り名らしい。たしかに富士川を渡ってほど近い身延山には、日蓮宗総本山たる久遠寺がある。
造りに統一感を感じるのは、通りに面した商店が協定を結んで、和風店構えに揃えているかららしい。確かに車からでも見て取れる昔の風情は、通りかかった人もふと立ち寄ってみたくなるだろう。
車を商店街第2駐車場に停める。商店街と身延線線路の間にある、舗装された露天の広い駐車場で、商店街利用客は2時間無料。広い無料駐車場の存在は、観光客にとって大変ありがたいものだ。
徒歩でしょうにん通りを歩き、有名なお菓子「みのぶまんじゅう」製造元の栄昇堂へ向かう。
道路わきには広い歩道が整備されており、風景を楽しみつつ安全に散策が可能だ。富士川側は遊歩道やベンチなども整備されており、川幅100m以上になる富士川の水面や流れに磨かれた丸石を眺めながらのんびりすることができる。
川の印象としては、川幅に比べて流れている部分の面積が狭い、水量が少ないというもの。しかし、11月の水の少ない時期でもあるし、流れのない場所には木や草が茂っていないことから、水量が豊富な時期には水で満ちるのだろうと予想する。
店につくと、ここにもゆるキャン△の立て看板やポスターがあった。
山梨県や各市町村と、随分密接にタイアップしたようだ。聞いてみると、多くのファンが来店しているらしい。
今まで見てきた地域も含め、かなり地域おこしとして成功していると言えよう。24個入りを購入し、実家への配達を依頼する。車へ戻り、おまけで頂けたみのぶまんじゅうをほおばりつつ、次の目的地へと向かう。
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