第11話 下部温泉
下部小学校・中学校跡を出てさらに南下すると、常葉川と下部川が合流する辺りに下部温泉駅が見える。
かつては金山で栄えた地域で、それにちなんだ博物館がある。
金山と温泉は非常に密接な関係がある。詳細は省くが、温泉の出るところ熱水鉱床の可能性あり、なのだ。日本で金山として有名なのは菱刈、佐渡、金沢など。それぞれ菱刈温泉、相川温泉、湯涌・金沢温泉などが近くにある。当然火山もその近くに存する。
駅駐車場に車を停め、「甲斐黄金村・湯ノ奥金山博物館」へ向かう。途中下部川を渡る歩行者用の吊り橋はメロディーブリッジとなっており、渡る人を感知して音楽が流れるようになっている。
渡った先は博物館の駐車場。上流に回れば車で渡れるようだ。
駐車場の片隅には立派な足湯「しもべ黄金の足湯」があった。泉質は中々良さそうである。博物館に入り、チケットを購入。砂金すくい体験が出来るチケットもあったが、見学チケットのみ購入。
展示は鉱山の歴史や作業の風景などがパネルやジオラマで表現されており、よくできた博物館だった。中には金貨のコレクションも展示されていたが、篤志家が自治体へ寄付の意思を示し、遺族が同意したらしい。中々出来ることではない。ありがたく見せていただく。
小判や金貨だけでなく、甲州で流通していた粒状に固めた金(甲州金)も展示されていた。戦国の世から今に至るまで残っていた金。感慨深い。
見学を終えると、施設の職員がサービスと言ってしいたけ茶を勧めてくれた。味は昆布茶に近く、強烈なうまみがあり美味しい。この辺りはシイタケが名産のようだ。一缶土産に購入する。金箔入りのもあったが、味は同じなので普通の(670円)を。
博物館を出て駅へ戻る。古くから営業している菓子店「梅月」にて「かくし最中」を購う。
ここにもゆるキャン△のパネルやポスターが。おかみさんからキャンペーンをやっているのでTwitterで呟かないか勧められたが、Twitterは利用していない旨告げて断わった。
最中を2種類合計10個購入し代金を支払うと、「ポッキーの日だから」とキャンペーン用のポッキーひと箱をサービスでくれた。ありがたく頂戴する。
帰ってからかくし最中を食べたところ、練り餡の中に金塊ならぬ干しぶどうが隠されていた。甘い餡に対して酸味がアクセントになっていて、パリッとした最中と相まって飽きずに食べられる。なかなかの銘菓。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます