第7話 昼食
武田神社を出て、昼食をとることにする。
国道20号を東に向かい行く先は、天下一品甲府向町店だ。
天下一品は全国展開している京都発祥のラーメンチェーンで、「天下一品で出てくるものはラーメンではない、天一という食べ物だ」という言葉があるほど独自のラーメンを提供している。
特徴的なのはポタージュスープのようなどろりとしたスープで、鶏ガラと野菜をとことん煮込んで作ったもの(こってりスープ)。
左手に天下一品の看板、駐車場に入る。開店は11時のはずが、10時50分の時点ですでに何台か停まっている。11月10日はラーメン一杯無料券が貰えるキャンペーンを開催していたせいであろう。
客が押し寄せることを考慮し、時間を早めて客を店内に案内している。
店内に入り座席に座る。QRコードがおいてあり、客はそれを携帯電話で読み込んでウェブ上で注文するという新しいが面倒なシステム。会計時もセルフ会計のようだ。単純な仕事はどんどん機械に取って代わられるということか。
もつ焼き定食ラーメンセット1,150円を注文。
もつ焼きは他の店舗で見かけなかったので頼んだのだが、タレが甘すぎてあわなかった。失敗。
こってりラーメンはいつもの味。麺を啜り終え、ライスをラーメン丼へ投入する。この、行儀の悪いラーメン雑炊こそが天下一品のメインディッシュだと思う。
食後に一杯無料券を貰い、店を後にした。
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